仕事と感情

恐れ・不安



昨日メールである報告を求められ、
一瞬、あーと思いつつ時間の遅いメールだったので、
「明日返そう」などと思ってしまいました。


本日午前にそのメールを送った方から、
打ち合せ中に何度か携帯に着信が入っていました。
またまた、あーと思いながら、
打合せはすでに終わっているのに、
帰ってからかけ直そうと思ってしまいました。


なぜならその報告というのが、
幾人かに電話して取りまとめの必要な活動状況の報告で、
私はまだそれをやっていなかったからです。
ならばまずそれをまとめるのが先かも。
そう思って携帯の着信履歴を見つめていたら、
その携帯にまた着信が!あららら。


「しゃぁない、これはとるしかない」と思い、
電話に出て相手の方に「実は取りまとめがまだなんです」
と謝ると「仮の確認なのでだいたいでいいですよ」とのこと。


とは言っても…


「そうですか。じゃ、
笹崎さんの分だけ教えてもらえればそれでいいです」


え?そうなの?それでいいの?


「取りあえずは」(←あっさり)


なーんだ、それでいいのか。
うーん、こういう流れになるんだったら、
昨日メールが届いた時点で、
その旨を即レスしてあげればよかったなぁ。。。


考えたら担当者の方も忙しいんだもの、
急かしているというよりは、
私と連絡できる時間帯が限られていて、
それで何度も電話したのかもしれないね。


それなら中身うんぬんよりも、
一刻も早くまず現状を伝えてあげればよかったのに、
どうも自分に引け目を感じるところがあると、
ついつい「ちゃんとやってから」などと、
後回しにしちゃうんですよね^^


    *    *    *    *    *    *


よく、「仕事に感情を持ち込んではいけない」
という言い方をしますが、
私の場合は相手に対しての喜怒哀楽ではなく、
こちらのほうが課題事項です。


「怒られそう」とか「責められそう」とか、
「突込み入りそう」「何かを指摘されそう」とか思うと、
ついつい『ちゃんとしてから』スイッチが入ってしまい、
連絡を先延ばしにしてしまう悪い癖があります^^


ですがそれは自己都合の話で、
相手にとって大事なのは、
内容の完成度なのか、進捗の確認なのか、
それとも即効性なのかは、
お話をしてみないとわからないんですよね。


だから自分の感情で変に決めつけずに、
やっぱりここは恐れや不安などの(自分の)感情を抜きにして、
すぐに一次回答するのがベストだと思いました。


私はフリーランスとして一人で仕事をしており、
そうなってからのキャリアもそれほど長いわけではありませんが、
お付き合いのある先輩経営者さんを拝見していると、
皆さんともその辺は潔くはっきりしていらっしゃるんですよね。
よく言えば端的で率直、悪く言えば「悪びれない」(笑)


できないものは「できない」と迷わず即答し、
できていないものは「できていない」と正直で、
忘れた時には「忘れた」と言い、
行けないものは「行けない」とその場で断る。


そこにあるのは感情抜きの事実のみで、
そのシンプルな即答がかえって逆に、
相手を傷つけないし、
やりとりしていてもスピーディで心地いいのです。


私はDiSCで言うと「i」(アイ)で、
人好きで、人を喜ばせるのも好きで、
人からの好意的な評価が大きなモチベーションになるタイプですが、
反面、相手が嫌に思うような事を伝えるときには、
抵抗があってちょっとだけストレスも感じるタイプです。


でもさ、本当に相手の事を思い喜んでもらいたいのなら、
やっぱりまず「すぐに反応」することですよね。
そこに自分の感情を持ち込まずに、
事実に対して素早く正確に反応する事、
それが今の私に欠けているところで、
今後はより強く意識していかないといけないところかな。


そんな風に思いました。


悪女が変える組織術

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思うところがあり、「悪女が変える組織術」と題して、
不定期不規則に"悪女モード"で、
Twitterでつぶやくことにしました(笑)。
ここはその過去ログ置場です。全20回。

※見出しをクリックするとTwitterが開きます。


①組織を変えるには?
今日から不定期でつぶやこうと思います。題して【悪女が変える組織術】(笑) 全20回! ①組織を変えるには⇒「組織を変えたい」などとは絶対に言わない事。それは組織とその構成員を見事に否定しているセリフです。悪女は腹黒く「この会社大好き♥」と宣言して経営者をいい気分にさせるのです。
8:18 AM - 28 5月 2012


②雑魚は相手にしない
不定期不規則通信【悪女が変える組織術】全20回 ②雑魚は相手にしない⇒同期や先輩と愚痴っていたって始まりません。特に男性は上の言い分には逆らわないDNAを持ってるので賛同はしても手伝ってはくれませんよ。乗ってくるのは変わっているか頑固で使い物にならないか人望がない男だけ!w
8:45 AM - 29 5月 2012


③トップを認める
【悪女が変える組織術】 ③トップを認める⇒「会社が変なのはあんたのせいよ!」と思っている事を微塵も感じさせてはいけません。改善の提案も今はやめましょう。「私が今あるのは社長のお蔭!」と感謝のひとつも述べてみて笑顔が出たらあなたの勝ち。組織改革はまず上を認めて心を掴むのが悪女です。
8:45 AM - 29 5月 2012


④嫌われ者には近づく
【悪女が変える組織術】 ④嫌われ者には近づく⇒皆が避けている人こそ積極的に付き合いましょう。その人達は万年承認欠乏症です。あなたが栄養を与えれば少しはまともに動きます。そんな事もイヤがるようでは組織改革はできません。悪女は揺らがぬ目的のために小さな障害物をなくしていくのです。
8:10 AM - 1 6月 2012


⑤困った女社長にはクールに接する
【悪女が変える組織術】 ⑤困った女社長にはクールに接する⇒その人はたぶん「思いやり」のアンテナを持っていません。だから社長になれたのです。ならばあなたも思いやりを消して白黒はっきりストレートな会話をすれば分かり合えます。つまりそれが悪女の思いやりです。嫌なヤツに合わせるのも方法。
8:10 AM - 2 6月 2012


⑥星形人脈を築く
【悪女が変える組織術】 ⑥星形人脈を築く⇒肩書も役職も不要、正社員の必要もありません。あなたがすべての周りの人にとってうれしい存在であればいいのです。そのためにどんな嫌な奴の変な言い分でも「自分にはない考えで参考になりました♥」と内容ではなく発想を褒めて味方に取り込むのが悪女です
8:10 AM - 4 6月 2012


⑦仕事で成果を出す
【悪女が変える組織術】全20回 ⑦仕事で成果を出す⇒「こんな会社やってられるか!」と退職の日ばかり夢見ていませんか?悪女は皆が嫌がる作業でも進んで成果を出します。会社のためじゃないよ。自分が強い発言力を手に入れるためです。皆がやりたがならない業務ほど結果が目立つおいしい穴場です。
8:15 AM - 5 6月 2012


⑧一番でYESの意思表示をする
【悪女が変える組織術】 ⑧一番でYESの意思表示をする⇒内向的でネガティブな人達ばかりのどんよりした組織なら建設的な意思表示はあなたが誰よりも早く元気に行いましょう。面と向かって他人にNOを言えない人達の消極性をうまく利用するのです。あなたが真っ先に明るく賛成すれば皆が従います。
8:10 AM - 6 6月 2012


⑨「変な自分」を隠さない
【悪女が変える組織術】 ⑨「変な自分」を隠さない⇒変わった物が好き、変わった人が好きならビクビクせずに大いに公言しましょう。あなたの明るいカミングアウトが周りを変えます。「変でいいんだ」という空気が生まれます。悪女はいつか皆と異なる意見を言う日のために耽々と土台作りをするのです。
8:10 AM - 7 6月 2012


⑩非を認めすぐ潔く詫びる
【悪女が変える組織術】 ⑩非を認めすぐ潔く詫びる⇒人として正しい道を歩むためではありませんw 後輩達の信頼を得るためです。組織の人望を得るためです。そしてあなたがグループのリーダーなら部下もそれに習って行くでしょう。だから悪女はミスするたびに「チャンス!」とニンマリ笑うのです。
8:10 AM - 11 6月 2012
 

 
 

 
 

 

勉強が好きであること

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本日のお昼はよつば司法書士行政書士事務所の、
森田みささんとランチミーティング。
同じ高校を卒業していることもあり、
初対面ながらすっかり盛り上がりました。
まるで以前からの友達のように、
楽しくリラックスしてお話ができました。


今日は森田さんから、
とても共感できるお話を伺いました。


「どうして司法書士になったんですか?」と尋ねると、
森田さんは、「法律の勉強が面白かったから」と答えました。


「法律の勉強が面白い」ってどういうことなんだろう。。。
私はそちらには疎いのでイメージがつかめません。


「具体的には?」と聞いてみると、
「色々な事を条文に照らし合わせて、
どうすればいいか考えたり、
こういう事だったのか、と思ったり、
普段気が付かない事でも、
『だからこうなっているんだ』とわかったり、
それが面白かったんです。」というお答えでした。


あ~なんかそれ、ものすごくわかる!
すごくわかります!!!
そういう言い方をしてくださると、
とても共感の思いが湧きあがります。
私も、自分を動かす感情のモチベーションは、
「面白い」だからなんです。


だから何かの波長が共鳴して、
その言葉がとても心に響きました。


そう。
前の日記でも少し触れましたが、
デザイン学校時代に同級生達は誰もが、
「写植・版下会社には就職したくない」
「チラシ屋にはなりたくない」と言っていて、
それが周囲の当然の価値観でもあったのに、
でも私は写植・版下の仕事に就いて、
チラシを作る人になりました。


なぜなら広告をつくったり企画したり、
レイアウトを考えたりするよりも、
そっちのほうがずっと自分にとって、
「面白かった」からです。


だから同級生に会っても卑屈にならずに、
相手の顔を見て堂々と言えました。
「やってみたら面白いんだよね、
私こっちのほうが好きだし向いているってわかった」
って。


インターネットに関してはまるで初心者で、
入ってからしばらくは非常に苦労した、
プロバイダのコールセンターも、
独立するまで一度も辞めようなんて思った事がないのは、
それが「面白かった」からです。


私は決して理数系じゃないし、
数字は苦手、システマティックな事も嫌い、
難しい専門用語は鳥肌が立つぐらいイヤだったのに、
理解しなきゃ、と崖っぷちの思いで勉強を始めたら、
これが予想以上に魅力的だったのです。


というよりも、
わからないことをわかるまで必死に考えて、
あるとき、ふとした瞬間に、
「あ、そういうことか」と気づいたり、
以前はさっぱりチンプンカンプンで、
まるで意味がつかめなったことも、
久しぶりに取り組んでみると、
なるほどなるほど、と抵抗なく理解できて、
以前とは違う自分を自覚できる瞬間を、
「面白い」と感じたのかもしれません。


だから森田さんの「面白かった」という言葉には、
心の底から頷けるものがあり、
それがしみじみとした感動になりました。


森田さんは後輩にいつも言うそうです。
「勉強が好きじゃないとダメだよ?(続かないよ?)」


わかります。
"ねばならぬ"の気持ちで嫌々やっても、
何かを突破していくエネルギーにはならないのです。


○○になるためには××を勉強しなくてはいけない。
△△の資格をとるためには□□の知識が必要。
もしその気持だけで取り組むのなら、
確かに長続きはしないかもしれません。


これを逆に研修講師という私の仕事に当てはめてみると、
何をどう伝えるかよりも前にまず、
「面白い」と思わせる手法と工夫が必要になって来ると思います。


「面白い」の正体は感動です。
私はそこに何かの感動がなければ、
習熟させるのは難しいと考える人間です。


日頃の謎が解けて感動する、でもいいし、
目からウロコで感動する、でもよいです。
褒められて感動する、でもいいし、
うまくできた達成感で感動するのでもいいんです。
その心の満足が人を前向きにし、
勉強を好きにさせていくのだと思います。


その仕組みを自分の仕事に活かしていきたいと、
今日は森田さんのお話を聞いてすごく思いました。


森田さん、本日はありがとうございました。
高校の話も同窓会の話しも「面白かった」ね!(笑)
今計画している、悪巧み、頑張りましょう。楽しみです。






情報共有の意識付けと定着

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昨日は友人の紹介で泉区のあるクリニック様と打ち合わせ。
患者様の状態などをスタッフの皆さんが、
リアルタイムに情報共有できる仕組みを作っていきたい、
そのためにはITを使った発信と共有に慣れる必要があり、
その前段としてまず、皆でfacebookを使えるようになり、
ITの仕組みを使ったコミュニケーションに馴染んで欲しい、
そのような主旨だったと思います。


私は院長先生のこの言葉に心から共感し賛同しました。
なぜなら自分もまた、
お手伝いで参加している団体やグループなどで、
同じことを考え同じことをやって来たからです。


なのでお話を伺ってこの院長先生のために、
ぜひ頑張りたい!と思いました。
素晴らしい方でした。


    *    *    *    *    *    *


情報共有というとすぐにピンと来ないかもしれませんが、
組織活動の中では、今何が行われているのか?
誰がどんな動きをしているのか?
決定事項は何で、討議事項は何なのか?
何が問題でどんな課題があって何が障害になっているのか?


こういったことがメンバー全員に、
リアルタイムに伝わる仕組みがないと、
担当者だけが熱心で周囲の人は無関心だったり、
一人の人が大きな課題を抱えて飽和状態でも、
誰の支援も得られないなど、
活動に対しての温度差や稼働のバランスの悪さが出てきて、
チームワークの良さをなかなか発揮していけないと、
思うんです。


ITの活用と言うと、
馴染みのない方は拒否感を持ったり、
抵抗がある方もいらっしゃいますが、
それはもしかしたら、
先行してスキルを持っている人の言動に、
鼻持ちならない雰囲気を感じて、
「嫌だな」と思う気持ちと、
混ぜこぜになっているのかもしれません。


ITというと一般的には、
インターネットをイメージされる方が多いと思います。
私はインターネットは、
人々を幸せにするツールだと思うんですよね。
仕事や日常での、
「ちょっと困った」を解決する手段と思っていて、
調べ物や買い物以外にも、
普段なかなか会えない人と直接コンタクトを取ったり、
皆で意見を出し合ったり、有益な人脈が生まれたり、
使い方さえわかれば、とても便利な仕組みだと思うんです。


    *    *    *    *    *    *


メンバーが一様にSNSの仕組みに慣れるためには、
ちょっとしたコツがあります。


誰かが推進に強い意志と意欲を持って、
ひとりひとりのささやかな発信に、
確実に反応してあげる事なんです。
発信してくれたことに感謝の意を伝え、
書かれた内容を肯定的にとらえて承認し、
それが自分の大きなメリットになっている事を伝える。


この作業をする人がいないと、
仕組みを提示して使い方を教えるだけでは、
なかなか定着しません。


私達は新しい物事を始めるときに、
何が意欲になるでしょう?


皆の目に見えるところで、
不慣れな事を行うときには、
「これでいいんだろうか?」
「間違っているんじゃないか?」
「誰かに非を指摘されるのでは?」
など、普段あまり前に出るタイプではない方ほど、
不安で一杯になると思います。


でも、そうじゃないよね。
よくわからないのに、あまり自信がないのに、
それでも行動してくれた、
その行為のひとつひとつに承認の水やりを、
行っていく必要があります。
不安を持ちやすく、
普段自分の事をあまり表に出さない人に対してほど、
その必要性は高くなると思います。


たまには批判的な文章や、
後ろ向きな言動もあるかもしれません。
ですがそこでそれを否定してしまったら、
せっかく変わった行動がまた元に戻ってしまいます。


だから「ありがとう」と言い、
「なるほど、確かにそういう見方もあるね」と伝え、
「言われなければわからなかった」と述べ、
「とても参考になった」と感謝します。


そういった反応をひとりひとりに行っていけば、
必ず行動は定着し、皆さんの意識は上がっていきます。


コーチングの立場からお話しすると、
「もっと意識を高く持て」
「もっと積極的に活用しろ」
「周りを考えて行動しなさい」
といくら指示を出してもそれに応えられるのは、
ほんの一握りの人達です。


その人達はもともと「意識が高い」ので、
「確かにそうだ」と受け入れやすいのです。


ですがすべての人がそうだとは限りません。
その場合は、固い殻を破ってやっと発芽した新芽に、
丹念に水やりをするように、
誰かが暖かく見守って育ててあげる必要があると思うんです。
習慣づけというのは、そういうことだと思います。


なので私は講師に招かれてfacebook講座などを行うときには、
その後一週間から10日位は、
そのときのメンバーの方のつぶやきには、
必ず「いいね!」やコメントを付けるようにしています。
だって自分がそうしてもらったらうれしくない?
何かを書くと、誰かが必ず反応してくれる、
それってすごく楽しいですよね。
誰かが楽しいと感じてくれると自分も楽しくなります♪
(要するにただ自分が好きなだけ?(笑))


行動を起こしてもらうためには、
心の報酬が必要です。
「うれしい」「楽しい」「面白い」
「自信が持てた」「役立った」「利益を得た」
こういったその方にとっての『いいこと』を、
新しい事柄にトライする皆さんには、
できるだけプレゼントしてあげたいと思っているんです。


それが自分がIT&PC系の研修を行うときの、
一番大切にしている考え方です。






緊張するのは誰のため?

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今日は宮城県加美町の中新田公民館さんで、
「社会人のための会話講座」を行いました。
前週と今週と二回続けての講座です。


終了後、担当者の早坂さんに、
ホワイトデーのプレゼントをいただきました。
わ~感激です!
家に帰って開けてみたらとても素敵なチョコレートで、
さらに感激!!
早坂さん、ありがとうございました。


    *    *    *    *    *    *


さて講座では参加者の方から、
「人前で緊張する」「上がり性」
「突然指名されると真っ白になってしまい言葉が浮かばない」
などの声が聞かれました。


これは社員研修を行っていても、
本当にお尋ねの多い項目です。


「どうすればいいでしょうか?」


こんなご質問をいただいたときに、
私はいつも、ちょっと意地悪な回答をしています。


「緊張する人はね、もしかしたら、
”ワガママで自己中心的”な人かもしれないよ?」


そうお話しすると、たいていの皆さんはびっくりします。
だって、どなたもご自身の事を、
気が弱くて自信がなくて他人には劣等感がある、と思っているからです。
そのイメージとは、ちょっと違いますよね。


でもね、緊張する時の自分の心の中を、
よく探って欲しいんです。
たぶんこんなことを思っているはずです。
「失敗したらどうしよう」
「うまく話せなくて笑われるんじゃないか?」
「終わってから、誰かに怒られるかもしれない」


それは完全に自分に焦点が当たっている状態なんですよね(^_-)-☆
あなたがそこでお話をする目的はなんでしょう?
意見発表?業務や会計や成果の報告?依頼されたスピーチや講話?
それともふいに指名で求められた何かの感想でしょうか?


つまり、仕事の現場で必要性があって、
その話を聞きたいと思っている人達がいて、
そのためにお話をするのだと思います。
その中で、発言者が自分の事ばかり気にしている状態は、
全体の利益にならない、そんな風に、
考え方を変えてみるとよいと思います。


そのためには、私はいつなんどきでも100%上がる!
これは一生治らない、なので皆さん、我慢してね、
と、いったん腹をくくってしまうとさらに良いかも。


上がり性や緊張は、
自分を認めていないから起こるのかもしれません。
その原因は、もしかしたら遠い過去の、
人前で失敗した思い出や、
うまく行かずに笑われた記憶や、
誰かに怒られて傷ついた感情などにあるかもしれません。
だから、「もっとうまくしゃべるようにならないと…」
と、いつも思ってしまうのかもしれないよね。


でもさ、それは、
”改善されるはず”という前提に立っているお話で、
もし一生治らずに付き合っていくしかないとすれば、
今までとは違うものが見えてくるはずと思うんです。


私自身は、緊張している人や上がっている人を見ても、
その人に対して批判的な気持ちには全くなりません。
むしろ、カッコつけて難しい言葉を並べて話す人よりも、
はるかに共感と親しみを感じます。
最後にゴールを切るマラソンの走者のように、
「がんばれ~」「あと少しだよ~」と、
応援したくなります。本当ですよ。


そう。
聞き手のほとんどの人はたぶん暖かくいい人達で、
ちょっとやそっと失敗したって、
あなたを嫌いにならないし、いつも応援してくれると思うんです。
その気持ちをもっと信じてみたらいいんじゃないかな。


上がり性の方は、実はちょっと疑り深くもあります(笑)
「こんなことをしたらこう言われるんじゃないか?」
「こう言ったらこう思われるんじゃないか?」
それももちろん、自分に焦点が当たっている状態なのですが、
それ以上に、相手に対して不安や猜疑心を必要以上に持つと、
相手もまたあなたに心を開いてくれません。
やっぱり人って鏡なんですよね。


だから、人の善意を信じ、ときには謝りときには甘えて、
うまくいかない自分を自他ともに肯定できるようになれば、
そのとききっと、緊張しない自分、上がらない自分を、
手に入れられるようになると、私は確信しているんですよ!


中新田公民館にて"








変化の度合い

変化



接遇経験もなく、
友人のような元客室乗務員とは程遠い経歴(むしろ逆)の私が、
マナーの基本研修をやっているのは、
あるきっかけがあったからですが、
もちろん元々専門ではないので本当に基本的な事柄です。


そんな私だからできる事を考えた時に、
①マナーを当然の事、と思わない
②何事も見せて気付かせる
この二点を柱に内容を組み立てています。


①の「マナーを当然の事と思わない」は、
自分の経験がベースになっているんですが、
冒頭で触れたように、
私はマナーを強く必要とする職場にいたことがないので、
始めてマナーの外部セミナーに参加した時には、
大きな違和感がありました。


綺麗なお辞儀で飯食えるか?
仕草が美しければ仕事で成功するのか?
本当に大切なのはそっちじゃないんじゃないの?
そんな風に感じたのはセミナーそのものに、
「マナーは良くて当然、守って当然」と信じて疑わない、
目的の省略があったからです。


ならば私はその思いを踏まえて、
それがなぜ大事か?のところから、
以前の私のようにマナーを大切と思っていない人達にも、
「なるほど、そりゃやったほうがいいわ」
と納得して思ってもらえるようにしたいと思いました。


②の「何事も見せて気付かせる」は手法の部分ですが、
私が姿勢や手足の動きに気をつけるようになったのは、
セミナーで何かを学んだからではなく、
自分の研修を写真やビデオで見るようになって、
「うわ、なんてかっこ悪いんだろう」と、
思ったからなんですよね。


立って話しているときの足の位置とか、
支持棒を持って歩いているときの妙な手癖とか、
衝撃的と思えるほどカッコ悪くて(笑)、
こりゃー気をつけなきゃいかん!と、痛感しました。


ということはだよ?
これをマナーの研修にも当てはめて、
受講者の皆さんの動きや仕草を、
動画に撮ってその場で見せげあげればいいんですよね。
そうすれば誰だって自分の動作の短所に気が付くはずです。


そんな理由から、マナー系の研修の時には、
必ずデジカメを持参して動画に撮り、
それをPCで再生してすぐに皆さんに見てもらっています。
これは前の仕事の関連で、
ITやPC操作に苦手感のない私の強みかな?って思ってます^^


さて、反応は以前の私と全く同じです。
「こんなに姿勢が悪いと思わなかった」
「お辞儀に心がこもっていない」
「メリハリがなく雑な感じがする」
「思った以上に声が小さい」
「全然相手の事を見ていない」などなど。


一度でも自分の現状に気が付けば、
どんな人でも少なからず気にするようになるので、
要するにこれは、マナー研修といえども、
広い意味でのコーチングなんですよね。


そう。
気付かせて望ませて自走させる。
これがコーチングの主旨であり目的ですから。


    *    *    *    *    *    *


これをやっていて感じることは、
自分の動作を改善したいと思ったら、
その人自身が思う以上に大げさに変えないと、
周りからは変わったように見えないということかな。


だからちょっとやそっとの変化じゃダメで、
ご本人がやっていて「え?このぐらい?」と変に思うぐらい、
声を大きく出して、笑うところは笑って、
極端に感じるぐらいに素早く動いて、止めるところは止める。
ご本人にとってそう感じるぐらいでないと、
外からは全然変わって見えないんですよね。
これは以前書いた電話応対と同じですね。


先日もある各種学校さんで、
来客応対のロープレの様子を動画に撮ったのですが、
再生してお見せしたら、
皆さんから反省点が山のように出てきたので、
「それじゃ、テイク2行きましょう。」と声掛けして、
改善点を皆さんで話し合っていただいた後に、
二回目に挑戦したのですが、皆さんからの感想は、
「気をつけたのにあまり変わっていない」がほとんどでした。


そうそう、まさにそうなんです!


変化や改善というのは自分で思っているだけじゃダメなんです。
大げさに、もっとオーバーに、ある意味もっと極端に、
度合いを強めてやらないと、
本当の変化や改善にならないんですね。


先日はそういった事もビデオを通じて、
皆さんにご理解いただけたと思っています。


これ、マナーだけでなくいろんなところで当てはまりますよね。
人に言うだけでなく、私自身も仕事の進め方や段取りなどで、
そんな風に自戒しながら、小さな改善を積み重ねたいと思ってます。



目的は最初にはっきり

目的


研修のときについうっかり忘れてしまうのが、
冒頭にその研修の目的を明確に伝えることです。


私はせっかちで慌て者のところがあるので、
初めてのお仕事先で初めての内容だったり、
慣れた会場でも何かのイレギュラーな事柄があると、
言おうと思っていたことも忘れて、
ご挨拶もそこそこに、
すぐに本題に入ってしまうときがあるのですが、
これを度々反省しています。


研修というのは意識付けが非常に大事で、
「今日の研修の目的は皆さんの行動が変わることです」
と言うと言わないでは大きな違いがあると思いますし、
「今回は自分の参考になったことを、
最後のアンケートに書いていただきますから、
そのつもりでメモを取りながら聞いてくださいね」
ときちんと最初に伝えることで、
参加者の皆さんが、主体的に耳を傾けてくれます。


なんでもそうですが、仕事の打ち合わせなどでも、
最初に目的を明示しておかないと、
あとから妙なところで齟齬が生じたり、
終了後に互いに違和感が残ったりするので、
「今日はこれこれこういう事ここまで決める集まりですね。」
「今回は現状を私がお伺いするための時間になりますね。」
と、最初のうちにYESを取っておかないとね。


ところが先日、またこれを忘れちゃったんですよね~^^
なんとなく始まって、なんとなく終わって、
帰り際に「本当にあれでよかったのかな?」なんて思ったのですが、
おっとっと、それもこれも、
自分が最初に目的を明確にしなかったからだわ、と反省、、、
意識しなくてもスルリと最初にそのトークが出るように、
もっともっと気をつけないといけませんね^^




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Author:笹ちゃん
人材育成コンサルタント、プロコーチ、研修・講演講師 笹崎久美子の外部ブログ。
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