失敗報告は先手必勝!

昨日、チンゲン菜を茹でたら少し硬かったので、
家族の食事前に「ごめーん、硬くなっちゃった」
と、謝りました。
すると息子は「俺はこのぐらいがちょうどいい」
母も「全然硬くないよ?」
えっ?本当かしら?
いつも、このぐらいだと、ぶーぶー言うのにね。
息子もそう思ったらしく、
一瞬二人で目を見合わせました。
そして、「最初に謝ったじゃない?」
という結論になりました。
人間は不思議なもので、
自分で気が付いた相手の失敗には文句の一つも言いたくなりますが、
先に相手から言われた失敗には、なぜか寛容になってしまいます。
もちろん、内容によっては、
とても寛容にはなれない場合もあります。
ですが、少なくとも、
同じことを黙っていて、後でバレたときよりは、
怒られ方の度合いがかなり違うはずです。
理由は色々あると思いますが、
相手が頭を下げてきたことで、立場に大きな差が付き、
優位に立った側の心の余裕で、少し寛容になるのかもしれません。
または、返報性のルール(お返しの法則)が作動して、
相手が素直に打ち明けてきてくれた行動に対して、
こちらも何か報いてあげないといけない深層心理になるのかも。
私の大好きな本のひとつに、
「影響力の武器」という本があります。
影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか
この本に中で紹介されている筆者のエピソードの中に、
こんな話があります。
筆者のロバート・チャルディーニさんが道を歩いていると、
ボーイスカウトの少年が近づいてきて、
イベントのチケットを買って欲しいと声掛けしたそうです。
ロバート・チャルディーニさんがそれを断ると、
「それではチョコバーを買ってくれませんか?
1本たったの1ドルなんです。」
ロバートさんは、チョコバーが好きではないのに、
なぜかそれを二本も買ってしまいました。
そして、後から「これは返報性のルールだ」と気が付いたそうです。
何に報いたのか?と考えて、
それは、相手の譲歩に対して、であると、
結論付けました。
チケット購入を断ったら、
相手は無理強いすることなく、
すんなり引いてくれた(譲歩した)。
その譲歩に対して、
こちらも譲歩、つまり「欲しくないけどチョコバーを買う」
という行為で報いたのではないか?ということです。
失敗の報告も同じようなことかもしれませんね。
大企業の情報漏えいだって、
下手に隠し立てすると、マスコミも世間も大いに騒ぎますが、
相手が先に発表しちゃうと、それほど炎上しませんよね^^
ちょっと方向性が違いますが、有名人の交際だって、
当人達が事実に反して知らんぷりをすると、マスコミは騒ぎますが、
最初に発表しちゃうとただのニュースですw
そんなことを考えるようになってから、
私はあまり失敗を隠さなくなりました。
小さいころからそそっかしい性格なので、
周りからよく怒られていたため、
段々、自分の失敗を告げることが怖くなっていました。
でもそれがバレちゃうと、
その事実でまず怒られ、黙っていたことでさらにまた怒られ、
これは余計に損だぞ?と思うようになりました(笑)
最近は、報連相の研修のご依頼も多くありますが、
「悪いことほど早く報告する」という報連相の鉄則は、
会社のためじゃなく、自分のためだと思っているぐらいです。
失敗報告ほど、先手必勝!だと思います。
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