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新人さんには主観的なことほど最初にガッチリ伝えておく

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新人さんが職場にやってくる季節になりました。
この時期になると派遣スタッフの統括リーダーとして
スタッフ指導をしていた頃のエピソードを思い出します。


それは服装の事です。


私の職場は明文化されたドレスコードはありませんでしたが、
「職場にふさわしい服装を」ということはよく言われていました。


ですが元来私は、外見的なことには
無頓着でいい加減なほうなんです。なので、
自分がそれに関して、注意しなくてはいけない立場などとは、
実はそれまであまり(というか全く)
思った事がありませんでした。


そんなある日、派遣先の上司に「ちょっと」と呼ばれて、
「あれってどう思うの?」と
陰からひとりの女性スタッフを指差して聞かれました。


他人の服装には無頓着な私なので、
そう言われても何も思わず、何も感じず、
上司が何を言いたいのかも理解できずに、
「はぁ…」と答えるだけでしたが、
上司はこう言うんです。


「あれは肩が出ているし、仕事の服じゃないよね?
悪いけど注意してくれる?」


そうですね、デザイン的には、
フレアスリーブで以下のような感じでしょうか。
LES14S0217_pz_a001.jpgitem26656201L.jpg


元々ジーンズの女性も多い自由な雰囲気の職場なので、
自分の感覚としてはそんなにNGの感じもしないのですが、
まぁ、課長がそう言うんだからしょうがないと思い、
「どう言ったものか・・・」などと内心逡巡としながら、
彼女に近付き、しかたなく、
「今、課長からこういう指摘を受けたから」
などと、責任を他人になすりつけるような言い方で、
言いにくそうにしどろもどろしながら伝えたわけです。


するとなんと、キッと睨みつけられて、
彼女に逆切れされちゃったんですね。


それは反抗や反発じゃないんです。
むしろ、ルールを守ろうとする思いがあったからこそ、の、
私への怒りだったんです。


彼女の言い分はこうです。


「笹崎さん、それって就業規則のどこに書いてあるんですか?
もしそういう決まりがあって事前にちゃんと言われていたら、
私だってそれは守ります。
だけど何の説明もなく突然、課長に言われたからって、
それはひどいんじゃないですか?納得できません!」


私はその当時、気弱なリーダーだったので(笑)、
それ以上胸を張って言い返す事も出来ず、むしろ、
彼女の言い分は正論とさえ感じて、
情けない感じで、「ごめんねー、自分も言いたくないんだけど」
と、保身見え見えの感じで謝ることしかできませんでした。


彼女は決して新人さんではありません。
あれは・・・入って1~2年経ったぐらいだったと思います。
もしかしたら、無頓着な私が気づかないだけで、
過去にも何度か同じ服を
着てきたことがあったかもしれません。
でも今まで確かにこんなことはありませんでした。


それで真っ先に思ったんですよ。
これって今後もあり得ることだよなぁ…って。
そのたびに逆切れされたくないなーって。
(あくまでも自己都合w)


それですぐに考えたんですよ。
今後こうならないためにはどうすればいいのか?って。
だって本当に、就業規則には
そんなこと、ひとことも書いてないんですから。


・・・で、他人の服装チェックに自信のない私が、
考えに考えて思いついたのは、
「こういう服はダメ!」と言い切ることよりも、
「こういうことがある」と事前に予告しておくことでした。


つまり厳密なドレスコードのないこの職場においては、
服装の感じ方というのは多分に主観的なもので、
その是非を問うても始まらない、と。
(だって、そもそも自信ないし(笑))


であれば、
個人的な感覚で服装にダメ出ししてくる
現場の上司がそれなりにいるから、
「この服のどこがダメなの?」と思うようなときでも、
注意や指摘を受けるケースがたまにあるけど、
そのときは申し訳ないけど、
派遣先の意向に従ってね。


これを就業時、いや、もっと前、
事前説明の時にきっちり伝えて、
まだ素直で意欲的で従順なうちに、
早々に「YES」を取っておくのがいいかな。
そう思いました。


考えてみると、派遣先からのクレームって、
明文化されていないところに対して、
結構出やすいんですよね。


明文化されているところに従わない人は、
それは則NGなので、お互いに対処しやすいのですが、
そこまでには至らないけど納得もできないという、
先方の微妙な感じの不満というのは、
むしろ、くすぶりやすく蓄積しやすく、
何かあると、一気に爆発する危険をはらんでいるんです。


なので、これはやったほうがいいと思った私は、
次の新人さんから早速実行に移し始め、
「そう言われたら私はそれを皆さんに伝えなくてはいけません」
(だから、わかってよね的な(笑))
というひことを付け加えて、
事前にきっちりと説明するようにしました。


そして、ここで最初に了解を得ておくと、
のちのち、何かあっても、
非常に自分が動きやすくなるんですよね。
「あのとき、言ったよね?」と、
堂々と言えるからね。(元来気弱なんで(^_^;)・・・)


これはたぶん一定の効果があったように思います。
「たぶん思います」と書いたのは、
あとにも先にも、スタッフの服装で注意されたのは、
そのとき一度限りだったからです。
ですが、それを効果があったとみなすかどうかは、
よくわからないんです。
だって、そのときだけ、
課長が奥さんと出がけにケンカして、
むしゃくしゃしていただけかもしれないしね(笑)
(でもほら、オトコなんて、そんなもんなのでw)


ただひとつ言えるのは、
そう伝えることで、スタッフのみなさん達に、
「変なところで突っ込まれたくない」という思いが生まれ、
服装への意識が高まった事かな。


法規や就業規則に詳しい社労士さんから見れば、
これもまた曖昧で問題のあるトークなのかもしれませんが、
それまでの私は、主観的な事に懐疑的で、
主観で物事を推し進めようとする人達も嫌だったし、
そういう人に絶対はなりたくない、という気持ちもありました。


ですが世の中には、
特定の個人の主観で動いている事柄が結構多いと同時に、
特定の個人の強い意志が世界を切り拓いていったりもするので、
その辺をゆったりと鷹揚に割り切って乗っていかないと、
やっていけないときが仕事では多々あります。


私の職場は転職者で成り立っている職場でしたが、
不条理を知り、不条理を認め、
不条理と自分なりの折り合いをつけて、
妥協しながらしたたかに自己実現をさせていくのも、
「育成」じゃないかと思い始めたきっかけでもありました。


やっぱりね、物事は最初が肝心なんですよ。
「鉄は熱いうちに打て」なんです。
冷えてからでは成形できないんです。
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人材育成コンサルタント、プロコーチ、研修・講演講師 笹崎久美子の外部ブログ。
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