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「ご苦労様」のニュアンス

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いつの頃からか、
「ご苦労様」は目上に使う言葉ではないと言われ始め、
研修に出るとそのように習い、
(ふーん、そうなんだ・・・)みたいな感じで、
自分も聞いたままそのままを、
人に教えて来たりもしましたが。


でも。


それ、個人的にはなんか違う気がします。


具体的には思い出さないけれど、
精神的に辛い任務を終えた上官に、
部下が「お役目ご苦労様でした」と、
様々な思いをにじませて無言で頭を下げる場面や、
定年退職を迎えた夫の帰宅に、
妻が「長い間、お勤めご苦労様でした」と、
深々と頭を下げる場面があったとしても、
すごく自然で違和感がないし、
むしろ私は深い心情を感じます。
そこに、「ダメじゃん、そんな言葉を使って!」
と感じる気持ちは全くありません。


そんな思いを抱いていると、
偶然、自分の感覚とピッタリ合う文章を見つけました。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/569853.html
「教えて!goo」の質問に対する回答で、
こちらのgootarohさんがお答えになっている内容は、
まさに自分の気持ちと同じですね。
その後に見つけた以下の方の文章も、
自分としては全く同様の思いですs。
http://qanda.rakuten.ne.jp/qa4610174.html


いずれの方も述べていらっしゃいますが、
公の任務、すなわち「公務に対するねぎらいと感謝の言葉」
というのは、感覚的にものすごくわかります。


言われてみれば私自身も、
町内会長さんが自宅に配布物などを持ってきた時は、
「お疲れ様」ではなく「ご苦労様でした」と、
丁寧に頭を下げています。
だってそっちのほうがより敬意が高い気がしますもん。
「お疲れ様でした」のほうが、
逆に軽く見て接している気がします。


なので私の中での「ご苦労様」は、
決して、上から目線の言葉遣いではありません。


でも世の中にはそれをNGとする本やサイトが一杯で、
ビジネスマナーのビデオなどでも真っ先に取りあげられています。
が、それもちょっと、どうかな?と思ったりもするんですよね。


    *    *    *    *    *    *


電話応対研修の下調べで、
敬語や言葉遣いについてネットで調べていると、
(よくよく考えて見れば)
自分の感覚とは合っていない考え方が結構あります。


たとえば「お待ちどお様でした」は、
「変だ」「おかしい」「違和感を覚えた」
「お待たせいたしましたが正解」と、
ネット上ではあちこちでバッシング?を受けていますが、
私の中では、子供の頃、親切なバスの運転手さんや、
近所に来ていた優しい豆腐屋のおじさんが、
よく言ってくれていた笑顔と温もりのある言葉です。


「社長はおられますか?」も、
間違いと断言しているサイトもよく目にしますが、
私自身は(正解と言われている)「いらっしゃいますか?」よりも、
優しくふんわりとした人情味あるニュアンスの言い方に感じます。
(「おられますか?」は現在は、正解とされています)


自分の仕事でも、司会進行がご年配の方だと、
「先生は◯◯の活動しておられます」と、
講師紹介をしていただくときもありますが、
私の感覚としてはむしろ、年齢相応の丁寧さを感じます。


そして、こんなことを言ったら怒られそうですが、
(というか、お仕事も減っちゃいそうですが(笑))
私は「お名前を頂戴できますか?」(一応NGとされている)も、
「お休みをいただいています」(一応NGとされている)も、
大きな違和感は感じず、むしろ好きな表現です。
「お名前を教えていただけますか?」
「お名前を伺ってもよいですか?」
「◯◯は本日お休みです」
「◯◯は本日休暇を取っています」
よりは、よっぽど柔らかなニュアンスを含む表現に思えてしまいます^^


言葉の感覚は人それぞれに異なるものですが、
誰かが「文法的におかしい」「◯◯は間違いである」
と言い始めると、それがあっという間にネットで伝搬して、
それが既成の事実であるかのようになってしまう昨今のため、
教えるほうの立場としては、今、何が正しいと言われているのか?
には、常に気を配って行かなくてはならないのですが、
その傍らで、文法的におかしくても間違いと言われていても、
その言葉遣いをする人に対して、「変だ」「おかしい」
と感じる気持ちがあまりない自分がいます。


目の敵にされている若者敬語(コンビニ敬語)で、
「1万円からお預かりします」という言い方も、
これはこれですでに慣用句として十分世間的に通用しており、
研修では、「NGと言われています」と言いつつも、
自分の中では、そうそう過敏になる事がない気も今はしています。



そうやって考えると、何かをこうだと短絡的に決めつけるのは、
よくない気がしますし(将来的に変わっていく可能性がある)、
歴史的経緯のある言葉遣いなどは、
文法云々というレベルではない気がします。


だって、「◯◯様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?」
なんて言い方は、前半と後半が合ってなくてなんか変ですよね。
でも問題なく通用しています。そんなものです。



言葉って変化するし、
敬語と言えどもそれなりに流行がありますが(あるんですよ)、
自分が教わった事柄や、
本やネットの情報だけを鵜呑みにしてそのまま伝えるのでなく、
研修では、世代の感覚や地域性なども考慮しながら、
自分の言葉で、深みのある伝え方をしていけたらいいな・・・
と、思います。
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人材育成コンサルタント、プロコーチ、研修・講演講師 笹崎久美子の外部ブログ。
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