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解決を目指さない会話

解決を目指さない会話



今日は青森市で学校の先生たちを対象に、
「メンタルヘルスとコミュニケーション」というテーマで、
研修を行いました。


といっても、知識的な内容ではなく、
コーチングをベースにした会話の演習などを通じて、
安心感を感じたり、心が温かくなるお話の仕方などを、
体感していただきました。


いつも感心するのですが、
学校の先生は普段たくさんの生徒さんと接していらっしゃるので、
コミュニケーションの土台がとてもしっかりしています。
今日もグループワークなどでは、
あっという間にやりとりが活発になり、
あちこちの机から大きな笑いが聞こえてきました。


教育の現場を批判する意見なども目にしますが、
こうやって研修を通じてお会いする先生たちは、
とても前向きで熱心で、
どの方も生徒さんのことを真剣に考えていらっしゃいます。


実際の現場には、
私などにはわからないご苦労も大変多いと思いますが、
会話の工夫で解決できる何かがあるのでしたら、
ぜひ活用して欲しいと思いました。
皆さん、本日はありがとうございます。


    *    *    *    *    *    *


さて本日の研修では、
初歩のコーチングスタイルの基本に触れて、
指示や助言や励ましを控え、
「解決を目指さない会話」という説明をしました。


私達は何かの相談を受けると、
親身に相手の事を思って、
つい「こうしたらどうですか?」と、
自分の考えを言ってしまいます。


落ち込んでいる人には「大丈夫だよ」と励ましたり、
元気になって欲しくて、
「大したことじゃないよ」と勇気付けたり、
参考にして欲しい思いで、
自分の経験談などを詳細に話してしまいがちです。


ですが相手の方の相談の意図は様々です。
困っている様子があっても、
実際は共感して欲しかったり、
味方になって欲しかったり、
心の拠り所を求めていることも多いんですよね。
特にこころのエネルギーが落ちているときほど、
直接的な解決方法の教示はあまり耳に入りません。


相談を受ける側はこころも体も健康ですし、
第三者の視点として、
あれこれと思いつくこともあるのですが、
それが簡単にはそういかない深い心の闇を抱えているのが、
メンタル不全の方の特長でもありますから、
自分を基準にしてあれこれとアドバイスするよりも、
まずはじっくり、本音が出てくるまで、
相手のお話に耳を傾ける必要があります。


そのためには、相手の存在を認めてよいところを伝え、
お話しは遮らず、言い分は否定せず、
どんな小さい事でも「力になりたいからぜひ聞かせて」
という姿勢を明確に見せて、
本当の思いや、普段は見えてこない相手の方の環境などを、
少しずつじっくりと引きだしていく必要があります。


そう考えると、一度の会話や面談で、
結果を出そうと思うのはとても性急なやりかたで、
むしろ相手の方のモチベーションを下げてしまったり、
「結局話してもわかってもらえないのだ」といった、
あきらめを誘発させてしまうんじゃないかと思うんです。


私も会社員時代はリーダーとしてスタッフから、
相談を受けることがよくありました。
ですがそのときは、すぐに励まして助言をしていました。
これを今あらためてよく考えてみると、
相手の役に立ちたいという自分の思いの方が、
先行していた気がします。
つまり自分の存在感を優先して、
話を進めていたかもしれません。


本当は解決なんて目指さなくてよかったんです。
最初はただ話を聞いて、
「そうだね」「本当だね」「わかるよ」と頷いて、
味方になるから一緒に考えよう!という姿勢で、
リーダーと言う立場から相手の横に降りてきて、
共に困ったり悩んだりしてあげたらよかったな、と、
思います。


だってもし、そんな風にしてくれる人がいたら、
日々の葛藤を包み隠さず打ち明けたくなるし、
安心して話せる味方がそばにいる心強さが、
問題を自力で解決していく、
智恵とちからにつながると思うんです。


メンタルヘルスは度合いが重くなると、
体に影響が現れたり、
緊急性や強制力を伴う対応をしなければ、
ならなくなるときもあります。


ですが、そうなる前に、
日々の会話の小さな工夫で防げる何かがあるのなら、
今までのこだわりを捨てて、
まずはぜひ試して欲しいと思います。


メンタルヘルスとコミュニケーション


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( -Д-) ゚Д゚)フムフム

ふむ( -Д-) ゚Д゚)フムフム
女性の井戸端会議って、この要素が強いんですかね?
男性は、結果や解答を求める要素が強く、女性や子供は、聞いて共感することが大事だと思っていましたが、会社の上司部下の関係でも必要であることが、分かりました。

が、男性社会では、なかなかこうはいかない(T_T)

解決を目指さない会話と解決が必要な会話の見極めって難しいと思うんですよね…

まことぅさん、ありがとうございます。

まことぅさん、コメントありがとうございます。
今回は、メンタルヘルに絡めて書いているので、
どちらかといえば、生きるエネルギーが落ちている人向けの内容なの。
普段、そういう会話がなかなか難しいからこそ、
(職場は当然、解決、実効性、効率、人・もの・予算など物事を達成するスタイルの会話ばかりなので)
メンタルが弱っている方には、
そんな風に向き合ってくれる人の存在が必要になると思いますよ!
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人材育成コンサルタント、プロコーチ、研修・講演講師 笹崎久美子の外部ブログ。
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