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褒めるチカラ

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昨日は山形市蔵王倫理法人会のモーニングセミナーで、
「ビジネスの達人は褒め上手」というタイトルで講話をしました。
担当者の方に突然その場でロールプレイングの相手役をお願いしたら、
打ち合わせも何もないのに非常に息の合った会話と動きになりまして、
明るくノリのいい会場の皆さんから笑いが湧き上がりました。
ご担当の齋藤さんと暖かい気持ちでお話を聞いてくださった、
参加者の皆さんに感謝です。


   *   *   *   *   *   *


さて、色々な会社さんでコーチングの社員研修などを行いますと、
「いいところがひとつもないので褒められない」という声を、
よく耳にします。
「叱りたい社員を褒めるなんてとんでもない」というご意見も出ます。


ですがそれは、私生活での「褒める」という行為と、
人材育成上での「褒める」という行為を混同しているように思うんです。


今は脳科学等の研究も進み、褒める=人に認められる ということが、
相手の意欲を上げ、行動を変え、主体的な人材に変化させることが、
わかっています。
だから人を育て伸ばし成長させるために、
必ず行わなければならない必須行為が「褒める」なんですよね。


プロコーチはそれをよくわかっているので相手をよく褒めます。
けれどその場合は、素の状態で感じた相手のよい行動を、
思った通りに自然に口に出しているのではありません。
どちらかといえばよほど意識しないと感じ取れないような長所を、
相手に対して必死にアンテナを立てて見つけ出し、
敢えて言語化するイメージです。


優秀な人材に対しても同様です。
誰の目にも明らかな褒めどころをそのまま褒めても、
褒められ慣れている方にはあまり響きません。
むしろ人が見ていないところを見て、
人が感じない価値を感じ取り、
そこを長所として具体的にフィードバックしてあげると、
その言葉が大きな力を持ち始めます。


   *   *   *   *   *   *



コーチングや人材教育でいう「褒める」というのは、
無から有を生み出すように、あるいは、
災い転じて福となす考え方のように、
コーチ側が見方を変え、発想を変え、
(ときには自分の信念さえも曲げて)
「あなた」にはこんないいところがある、と意識的に伝えることです。
それによって相手をうれしい気持ちにさせて前向きなってもらったり、
常に反発している相手を認めて反論の矛先をおさめさせたり、
自分の新しい価値に気づかせてあげることでもあります。


だから意識をしっかり持って、何が何でも絶対褒めどころを探す!
ぐらいの強い気持ちでないとなかなかできません。
「褒める」というのは暖かくて思いやりにあふれた人間味のある行動ではなく、
確実な結果(主体の変容)を得るために相手に対して働きかける、
戦略的な行動というとらえ方で徹底的に実行していくわけです。


そのためにも冷静に客観的に、
相手をよく見てよく知っておくことが必要ですが、
そこで大きく立ちはだかるのが自分の感情であり、
過去にその人から受けてきた多大な自分のストレスなんですよね。


確かにその人の言動で何度もイライラしたり迷惑を蒙ったりすると、
まさに目の前にいるその張本人に対しては、
褒めたり認めたりしようという気持ちは一切起きません。
むしろ言いたいことのほうが山のようにあるため、
そんな奴をなんで褒めなくちゃいけないの?と、
悔しさや腹立たしさや屈服感が先行すると思います。


でも、そこから離れられずにいるということは、
社員を成長させるという業務上の重要な課題よりも、
自分の都合と個人の感情を優先させていることにもなります。
ね?そういわれてみると、あ、そうかも?って思うでしょ?^^


自分は仕事に感情を持ち込んでいない、と認識している人でも、
仕事における様々な自分の「できない」を突き詰めて精査していくと、
そのほとんどが自分の感情や都合に左右されていることがわかります。
すっごく抵抗あるけど、ひとまずそれを手放してみることが、
相手を褒められるようになる第一歩なんですよね。
そこからなんです。褒め言葉の語彙がどんどん増えてくるのは。
こんな言い方をしてみようと思えるようになるのは。


   *   *   *   *   *   *


プロコーチがそこまでしても人を褒めるのは、
お金をいただいて結果を出さなくてはいけない仕事だからです。
冷たい表現と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
結果を出すために責任があるから、あらゆる手段を使ってみる。
そこに自分の感情を絡めていたら、よい方向には進まないのよ。
いただいた対価に見合う結果を出せないんです。
それは相手のためになっていないということでもあります。


だから、
ときには相手のやる気のために、
自分の思いに反することでも工夫して言ってみたり、
言いたい気持ちをぐっと抑えて「聴く」に徹してみたり、
反対に周りも本人も長所と思っているところに、
作戦としてダメ出しをしてみたりしながら、
トライアル&エラーのように何度も何度も色々試して、
必死になってヒットポイントを探っていくんです。
(プロコーチって結構毎回崖っぷちなんですよ(笑))


でもその結果として成功事例が積み重なってくると、
相手を承認するという行動が段々習慣化して来るんです。
それが自分の無意識のマインドに変わり始めるんですよね。
そして相手の長所を見つけて言葉にできるまでの時間が、
飛躍的に早くなります。


そのためには、何も考えずに、
「いい」と言われたことはその通りに、
素直に実行してみることがやはり一番の近道だと思うんです。
倫理法人会でも"実践"は大事なキーワードですが、
それはすべてに当てはまると思います。
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人材育成コンサルタント、プロコーチ、研修・講演講師 笹崎久美子の外部ブログ。
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