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的確に行動させる

歩行



先日参加した勉強会は、
ワークショップ型の内容でした。


グループ討議で出されたテーマは、
「あなたの働き甲斐はなんですか?」


思うにここは、前後の流れからいって、
たとえば「達成感」とか「自己成長」とか、
その人それぞれの思いをグループ内で共有し、
それについてさらにそれを相互に深めていくような、
ディスカッションをする時間だと思ったんです。


ですが結果はそうならず、
メンバーが自分のキャリアを述べる事に時間を費やしたため、
持ち時間内に話し合いをすることができず、
長めの個人発表が順番に一回りして、
それで終わってしまいました。


私は仕事柄、自分でもワークショップ型の研修をよくやりますし、
また、自分が仕事の研鑚のために受講する各種の講座も、
ほとんどがこのタイプのため、
(こんな事をこんな風に進めればいいんだろうなぁ)という感覚は、
だいたいつかめるのですが、
今日のグループワークでご一緒した皆さんは、
たぶんこういう事は初めてで不慣れなせいもあり、
講師の方の主旨がうまく伝わっていなかったような気もしました。
「そういうことは他人に勧めたり強制すべき事柄ではないので、
自分はここで人に話したくない」
とおっしゃった方もいらっしゃいました。
だから、違うんだってー。そうじゃないんだってばー(^_^;)


    *    *    *    *    *    *


私は自分が講師という立場から、
ここで参加者の皆さんがこちらの狙い通りに意見を述べ合い、
グループ内で共有してさらに内容を深めていくためには、
どんな方法があるんだろう?と、ふと考えてみました。


「働き甲斐」というのはとても漠然とした曖昧な言葉ですし、
人によって受取方にも差があるので、
それじゃこんな言い方はどうだろう。


「皆さんは最終的に何のために働いていますか?
お金のためですか?家族を養うためですか?
では収入が充分満たされて家族が食べていくことができていたら、
それで仕事への意欲はなくなりますか?」


たぶんほとんどの人が首を横に振るでしょう。
そうしたら、


「では、そうでないところで、
『自分の働く意欲は◯◯することにある』
この◯◯に当てはまるものを皆で考えてみましょう」


これだとこちらの主旨に沿ったディスカッションになるかなぁ。


あ、そうそう、主旨がうまく伝わらなくて、
「人に勧めたり強制したくないから言いたくない」という人もいたよね。
そういう方もいると思うので、それに対しても、
事前に対策とっておかないとね。


うーんと、うーんと、えーと…
そうね、例えばグループディスカッションに入る前に、
チラッと軽く目的に触れておくのもいいかもね。


「今から行うディスカッションは、
他の人の様々な価値観を聞いて、
自分はどうかな?と考えたり、
共感したり違う意見を出したりしながら、
自分の場合はこうだという気持ちを、
一人一人が再認識し改めて気づき直すのが目的です。
だからできるだけ多くの考えが出たほうがいいですし、
一人一人の考えは同じでなくても構わないのです。
むしろ今日のこの場では、
違う種類の意見がたくさん出たほうがいいかもしれません」


前振りとしてはちょっと長いかな^^


    *    *    *    *    *    *


研修をしていていつも思う事は、
オリジナルな受取方をされる方がいつも必ず何名かいて、
参加者全員が同じ方角に向かって行動できる言い方を、
常に意識して工夫していないと、
方向性の違う発言や提案が飛び出して、
配慮のある軌道修正に時間をとられて、
ワークの効率が悪くなってしまう事です。


もちろん人はそれぞれに個性を持った生きものです。
なのでそれを決して悪い事とは思いませんが、
意欲とスキルが高い参加者の集中力とモチベーションが、
どうしても落ちてしまう事があるので、
バラバラな集団を短時間で手際よくまとめ上げて、
中身の濃い充実した研修にしていくためにも、
目的の説明や、手法の解説、
そして論理的な根拠の明示って大切だと思うんですよね。








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人材育成コンサルタント、プロコーチ、研修・講演講師 笹崎久美子の外部ブログ。
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