緊張するのは誰のため?

今日は宮城県加美町の中新田公民館さんで、
「社会人のための会話講座」を行いました。
前週と今週と二回続けての講座です。
終了後、担当者の早坂さんに、
ホワイトデーのプレゼントをいただきました。
わ~感激です!
家に帰って開けてみたらとても素敵なチョコレートで、
さらに感激!!
早坂さん、ありがとうございました。
* * * * * *
さて講座では参加者の方から、
「人前で緊張する」「上がり性」
「突然指名されると真っ白になってしまい言葉が浮かばない」
などの声が聞かれました。
これは社員研修を行っていても、
本当にお尋ねの多い項目です。
「どうすればいいでしょうか?」
こんなご質問をいただいたときに、
私はいつも、ちょっと意地悪な回答をしています。
「緊張する人はね、もしかしたら、
”ワガママで自己中心的”な人かもしれないよ?」
そうお話しすると、たいていの皆さんはびっくりします。
だって、どなたもご自身の事を、
気が弱くて自信がなくて他人には劣等感がある、と思っているからです。
そのイメージとは、ちょっと違いますよね。
でもね、緊張する時の自分の心の中を、
よく探って欲しいんです。
たぶんこんなことを思っているはずです。
「失敗したらどうしよう」
「うまく話せなくて笑われるんじゃないか?」
「終わってから、誰かに怒られるかもしれない」
それは完全に自分に焦点が当たっている状態なんですよね(^_-)-☆
あなたがそこでお話をする目的はなんでしょう?
意見発表?業務や会計や成果の報告?依頼されたスピーチや講話?
それともふいに指名で求められた何かの感想でしょうか?
つまり、仕事の現場で必要性があって、
その話を聞きたいと思っている人達がいて、
そのためにお話をするのだと思います。
その中で、発言者が自分の事ばかり気にしている状態は、
全体の利益にならない、そんな風に、
考え方を変えてみるとよいと思います。
そのためには、私はいつなんどきでも100%上がる!
これは一生治らない、なので皆さん、我慢してね、
と、いったん腹をくくってしまうとさらに良いかも。
上がり性や緊張は、
自分を認めていないから起こるのかもしれません。
その原因は、もしかしたら遠い過去の、
人前で失敗した思い出や、
うまく行かずに笑われた記憶や、
誰かに怒られて傷ついた感情などにあるかもしれません。
だから、「もっとうまくしゃべるようにならないと…」
と、いつも思ってしまうのかもしれないよね。
でもさ、それは、
”改善されるはず”という前提に立っているお話で、
もし一生治らずに付き合っていくしかないとすれば、
今までとは違うものが見えてくるはずと思うんです。
私自身は、緊張している人や上がっている人を見ても、
その人に対して批判的な気持ちには全くなりません。
むしろ、カッコつけて難しい言葉を並べて話す人よりも、
はるかに共感と親しみを感じます。
最後にゴールを切るマラソンの走者のように、
「がんばれ~」「あと少しだよ~」と、
応援したくなります。本当ですよ。
そう。
聞き手のほとんどの人はたぶん暖かくいい人達で、
ちょっとやそっと失敗したって、
あなたを嫌いにならないし、いつも応援してくれると思うんです。
その気持ちをもっと信じてみたらいいんじゃないかな。
上がり性の方は、実はちょっと疑り深くもあります(笑)
「こんなことをしたらこう言われるんじゃないか?」
「こう言ったらこう思われるんじゃないか?」
それももちろん、自分に焦点が当たっている状態なのですが、
それ以上に、相手に対して不安や猜疑心を必要以上に持つと、
相手もまたあなたに心を開いてくれません。
やっぱり人って鏡なんですよね。
だから、人の善意を信じ、ときには謝りときには甘えて、
うまくいかない自分を自他ともに肯定できるようになれば、
そのとききっと、緊張しない自分、上がらない自分を、
手に入れられるようになると、私は確信しているんですよ!

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