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数値で比較、事実で比較

比較天秤_w150




ダメダメ社員なんて本当はいないんです。
どんな方でも光る能力と伸びる力を持っていると思っています。
それではどうやって伸ばしていけばいいの?と思う方のために、
このシリーズを書こうと思いました。


    *    *    *    *    *    *


今日はオレンジプロジェクトの朝活で、
「ダメダメ社員の育て方」というプチセミナーを行いました。
これはある企業さんの内輪のご依頼を受けて、
その会社のリーダーさん向けに短くまとめたシークレット講座の内容を、
少しアレンジしたものです。


約1時間という時間の制約で削った部分のうち、
やっぱりこれはお話したほうがよかった、と今思っているのが、
タイトルの「数値で比較、事実で比較」です。


コミュニケーションの能力を上げていくためには、
その方がまず自分の特徴に自分で気が付くところからが、
最初のスタート地点になります。


そこにご本人の、十分な理解と納得が得られないと、
「変えたほうがよい」という気持ちになりませんから、
物事に前向きになれませんし、
何を基準にどこをどう変えたらよいのかも、
自分ではなかなかポイントがわからなかったりします。


自分はそのためにビデオの録画と再生をよく使います。
主体的に誰かと会話をしているときには、
なかなか自分で気が付かないことも、
ビデオで再生して見てもらうと、
色々な事に自分で気が付いて、
「こりゃいかん」と思う方がとても多いです。
自分が思っている自分と、他人の眼で見る自分って、
やっぱり結構ギャップがあるものなんですよね。


ただし、それが人を責める場には決してならないように、
「自分の会話を自分で見られる貴重な場だと思って、
まずは自分でどんな特徴があるかを見つけてみてね」
と、ダメ出しが目的ではないことを必ず最初に明示します。


    *    *    *    *    *    *


ところが。


自分の会話をビデオで見ると、
たいていの方が自分なりにNG箇所に自分で気が付くのですが、
いわゆるダメダメ社員と呼ばれる方の中には、
見てもらった後で「どんな風に見えた?」
「気が付いたところはある?」と尋ねてみても、
「いえ別に」「特に何も」とおっしゃる方が結構多いんです。


これは、本当に何も気が付いていないか、
または、気が付いていてもどう表現して良いかわからず、
(あるいは、そのまま言ってよいものかどうか判断にあぐねて)
時間をかけて考えることをあきらめた結果、
短く無難な回答で済ませているようにも思います。


どちらにしても従来のコーチング的なやりとりが、
通用しないことが多いんですよね。
回答が返ってきたとしても、その中身は、
普段周囲から言われている事のコピーのようで、
ご本人が自分の感覚でオリジナルに語っている感じがしないんです。


その場合私は、
ほかの方達同士が会話しているビデオと比較してもらいます。
ただこれも前述の様な結果になることが多いので、
私はその方と他の方の違いを数値化できる項目がないかどうか、
短い時間の中で必死に考えます。すると色々見つかります。


例えば相槌の回数、頷きの回数、
相手への問いかけの回数、
ワンセンテンスの時間の長さ、
お互いの会話のボリュームの割合、
数値化できて、誰に目にも違いが判るところを探して、
そこを「見比べて?」とお願いします。
そうすることで初めて、自分と他人の違いがわかったりします。


または、目で見て明確にわかる、
顔や頭や首の動きに注目してもらいます。


誰かの話を聴いているときの首の降り方、
話の内容で逐一変化する顔の表情、
話をする時の身振り手振り、
話を聴くときの姿勢、体の傾き。


そういったところを具体的に比較してもらって、
動く・動かない、動きが大きい・小さい、
頻度が多い・少ない、動作が速い・遅いなど、
何項目かをピックアップしてよく見てもらいます。
それによって、コミュニケーションが苦手な人というのは、
相手に対する反応がないか、少ないか、曖昧で、
相手の方にとっては、
きちんとお話を聴いてもらっている気がしないのだ、ということを、
目で見てわかってもらったりします。


そして行動の目標を、
「相槌の回数を増やす」とか、
「もっときちんと首を振って聴く」とか、
動作の指示に差し替えて、そこから一緒に練習していきます。


コミュニケーションの研修や個人指導と言うと、
「相手が何を言いたいのかよく考えて」
などと言われるときがありますが、
指導や指示がなくても自然にそれができるなら、
そもそもコミュニケーションが苦手になどならないと思うんです。


そこに自分で気が付いて自己調整していく力に少し不足があるから、
相手の方と感情的な齟齬が生じて誤解されるなどして、
だんだん人と話すのが苦手になっていくと思うんですよね。


もちろん、理由はそれだけではないと思いますが、
指導する側は、とかく精神論に走りがちで、
何かがうまくいかないと、「やる気」や「怠惰」の問題と、
片付けてしまいたくなります。


また、日頃その方が原因で仕事的に不利益を蒙っていたりすると、
どうしても負の感情が起動してしまい、
ついあれこれと言いたくなるし、ときに叱咤したくなります。


でもその前に、相手の方の特徴をよくつかんで、
それにもっと合った方法はないか考えてみると、
まだまだ工夫の余地はあると思います。


今回は体験を通して得た私なりの手順ですが、
何かが一発大逆転するような劇的な変化はもちろんありません。
ですが少しずつでもわずかに変わってきたところを確実にキャッチして、
「○○がこの前と違うね」「××が良くなってきたね」と、
具体的にフィードバックしてあげると、もっと変わってきます。


そういったところから小さな成功体験を地道に積み上げてもらい、
行動を変えていく意欲にしていただきたいといつも思っています。



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人材育成コンサルタント、プロコーチ、研修・講演講師 笹崎久美子の外部ブログ。
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