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「相手が正しい」と仮定してみる

反対


先日、ある事業所様で「アサーションとコーチング」
というテーマで研修を行いました。


アサーションには断言、断定、主張という意味がありますが、
コミュニケーション教育の分野でのアサーションは、
「人は誰でも自分の意思や要求を表明する権利がある」という、
人権尊重の立場に基づき、
忍従するのでもなく、攻撃するのでもなく、
誰もがどんなときでも適切に意思表示をしていくための考え方です。


本当は相手に言いたい事やわかって欲しい事があるのに、
色々な理由でそれを伝えることをせず(できず)、
我慢してしまう傾向をノンアサーティブと言います。


一方、すぐに感情が爆発してしまい、
人を傷つけてしまうような表現で、
攻撃的な意思表示をする傾向をアグレッシブと言います。


アサーションは、
ノンアサーティブでもなくアグレッシブでもなく、
相手も自分も大切にしながら、
その場に応じた適切な伝え方(アサーティブ)を目的としており、
様々な本や、DESC法という自己主張のための手法などもあるのですが、
自分の経験としては、理解するヒントにはなっても、
あまり現実的ではない気もしています。


DESC法は、以下の4つのステップで、
自分のいいたい事を表現していく方法です。

D=describe:描写する

状況や相手の行動を客観的に描写


E=explain:説明する

自分自身の主観的な気持ちを説明


S=specify:特定の提案をする

具体的。現実的な解決策を提案


C=choose:選択する

選択を促す



こちらの解説が大変わかりやすいです。
※アサーションのDESC法はタイプ別マネジメントのDiSCとは別物です。


DESC法はなるほど!と思える論理的な手法だと思います。
ですが自分の経験としては、
(個人的に)あまり実際に役立たないといいいますか、
それで現状が変わらない場合があると思うんです。


私が自己流でうまく行かない例をつくると、
(会議で)
D/描写…「ご意見ある方いませんか?誰もいないですね。」
E/説明…「ここで皆さんから意見が出ないと前に進みません。」
S/提案…「それでは集まった意味がないので名指ししていきます。」
C/選択…「◯◯さん、いかがでしょうか?」
◯◯さん…「いえ、特にありません」

(家庭で)
D/描写…「夏休みの間中毎日毎日ずーっとゲームばかりしてたよね」
E/説明…「そろそろ宿題やらないとまずいでしょ?」
S/提案…「今日はもうゲームを辞めて宿題やったら?」
C/選択…「ほら、早く!」
子供「わかってるよ!るっせぇな、あっちいけ、ババァ!」


たいていここで終わってしまうので、
「君たちはやる気がないのか!」
「親に向かってそのいい方はなに!」
と、ついアグレッシブになってしまうのではないでしょうか?


私はこんなときはコーチングが有効だと思うんです。
特に質問。
特に「相手が正しい」とまず仮定して、
そこで浮かぶ質問が有効なんじゃないかな。


会議で意見が出ないことをNGと捉えずに、
「意見はあるが沈黙せざるを得ない」のが正解と思ってみると、
・これ以上会議が長引くのが嫌なのかな?
・提案すると責任を取らされるのが嫌なのかな?
・何を言っても矛盾を指摘されて採用されない
・結局、社長の思う通りになるのだから最初からそうすればいい
などと、そうせざるを得ない選択肢が浮かんでくると思います。


それを質問の形にして
「急ぎの仕事抱えてもう終わりたい人~?」と尋ねてみたり、
「自分がやらないという前提ならアイデア出してもいい人は?」とか、
「こういう話し合いの場って無駄と思う?」と探りを入れてみると、
一部の心ある人が、皆の思いを代弁してくれるときがあります。
そして、それを突破口に本音が出始め、それを認めることで、
案外、ラフな提案が出て来ることがあります。


前述のご家庭の場合も、
「(自分はやったことないけど)ゲームってそんなに面白いの?」
と肯定的な関わり方をしてあげたり、
(実際にやってみて)「確かにこれじゃやめられないね(笑)」と、
お子さんの行動をある程度認めてあげると、
意外に「いや、そうでもないよ」とか言って、
サクッとお部屋に戻って行ったりしますよ。


なのでアサーションはそれだけでなく、
傾聴・承認・質問をベースとする「コーチング」と組み合わせることで、
現実に効果を発揮すると思っています。


私は昨年、自分の仕事が忙しい時に、
口下手で控え目な男の子にアシスタントをお願いしたことがあります。
同じ場所で一緒に仕事をするのですが、
ある日、彼がPCの電源を入れたあとに、
携帯をいじり始めました。
そしてそれがなかなか終わらないのです。


「え・・・なにやってんの?ちょっと、仕事してよ!」


一瞬、そう言おうかと思いました。


ですが、彼は言われたことはきっちりこなす真面目な人なので、
この人が今こうしているということは、
何か正統な理由があるのかな?と、思いました。


そこで、だとすると何だろう?と思いを巡らせて、ふと、
「ずっと携帯いじっているけど、もしかしてPCの調子が悪いの?」
と聞いてみました。


するとまさにビンゴで、不調ではないのですが、
ある作業をしたところ、砂時計のマークが出たきり進まず、
待っていれば完了するのでは?と思い、
その間、携帯を見ていたらしいのです。


なるほど。


そうすると、
この場合必要なのは「何やっているの?」という叱責ではなく、
そういうときはすぐに私に、
「どうしたらいいでしょう?」と確認するか、または、
「PCが今こういう状況なので、携帯でメール確認してもいいですか?」
と、ひとこと、断りを入れてね、という”指導”になりますよね。
真実がわかると会話の色合いも変わってきます。


適切な表現でお互いがわだかまりなく分かり合えるには、
「相手が正しいと思ってみる」のが大切なのではないでしょうか?


それがつまり、アサーションで言う、
「相手も自分も大切にする」という考え方に、
つながるのだと思います。





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Author:笹ちゃん
人材育成コンサルタント、プロコーチ、研修・講演講師 笹崎久美子の外部ブログ。
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