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講師の自己紹介は5分以内で

393373.jpg



最近、仲間内の勉強会に参加してよく感じることがあります。
それは、冒頭の自己紹介が長いこと!!!
ちょっと、長いんじゃないの?と思うぐらいの人は、
だいたい20分ぐらい喋ってますね^_^;


よっぽどファンが多くて、
講師自身に興味がある人ばかり、というなら別ですが、
たいていの学習系の勉強会は、
講師の人生なんかどうでてもよくて、
とりあえず、たくさんのことを学んで帰りたいと思ってくるわけですから、
自己紹介だけで何分も経っちゃうと、ちょっとね。


自己紹介が長くなる気持ちはよくわかります。


大勢の参加者が、自分の一挙一動に注目して、
メモなどを取りながら、熱心に自分の言葉に耳を傾けてくれるのは、
なかなか心地いいものです。


でも、あまりその状況に身を浸し過ぎちゃうと、
本当はみんな、学びに来ている、という本来の目的を、
つい忘れがちになっちゃうんですよね。


慣れた講師は、その辺を熟知して自戒しているので、
シンプルで短い自己紹介が多いわけですが、
逆に考えてみると、自己紹介が長い講師というのは、
一部の例外を除き、参加者のためというよりも、
自分にために話をしているのでは?と思ってしまうこともしばしばです。


自己紹介というのは、勉強会の導入部分で、
講師がこれから話す内容の根拠づけにもなりますが、
「いま、なぜ、自分が講師をしているのか?」
「どんな目的でどんな勉強をしてきたか?」が、
簡単にわかる程度でよいと思います。


どうしても外せない説明があって長くなりそうな方は、
自己紹介だけを一枚の紙に箇条書きでまとめて、
「詳しくは資料をよんでください」だけでもいいと思うんですよね。


その内容のどこかが、参加者の興味・関心を引けば、
必ずその人から反応が得られますから、
それは、のちのお楽しみとして取って置いて、
さっさと本題に入ったほうが、いいのではないかと思います。


私自身も、自己紹介は、
PowerPointのスライド2枚で、
(一枚は箇条書きの文章、一枚は活動の写真集)
項目だけ読み上げて、3分程度で済ませるようにしています。
(場合によっては、写真だけのほうを使って1分以内)


たいていの参加者にとって、
講師が話す内容には興味があるけど、
講師自身には興味がない。
まずそう思って進めたほうがよいと思います。


だらだらと自己紹介を続けていると、
自己顕示欲が強い人かな?
他人に受け入れてもらいたいのかな?
人気者だと勘違いしているのかな?
などと、余計な疑念を参加者に抱かせちゃって、
会場の集中力を下げると思うんですよね。



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自分の目標当てクイズ

ひと月に一度ご訪問して、
継続的な研修をしている会社さんがあります。
内容は主に、お客様対応の部分で、
ビジネスマナーや対人スキルがテーマです。


継続研修なので、終了時に次回までの実践目標を
アンケート用紙に記入していただいていますが、
さすがに間が一か月も空いてしまうと、
ご自身が、どんな目標だったか、
忘れてしまう方もいらっしゃいます。


目標は達成するためのものですから、
テーマに対して意欲があれば、
「忘れる」ことはないはずですが、
新規受注や売り上げなどの目標と異なり、
外勤の皆さんのビジネスマーやお客様への声掛けなどは、
やってもやらなくても誰にもわかりませんし、
常に社内でチェックされるようなこともないので、
軽視されたり、その場限りの目標だったり、
優先順位が低いのは理解できます。


ですが、「そんな社員の意識を変えて欲しい」というのが、
本件のオーダーでもあるので、
私自身にも工夫が必要になってきます。


先日の研修の時に考えたのは、
アンケート用紙に目標を書いていただくと、
それを提出してしまえば、手元に何も残らないので、
まずそこに改善点があると思いました。


また、毎回、研修の最初に、
自分の立てた目標を実践した報告と結果を、
各グループで話し合ってもらいますが、
その前に、ひとりひとりの目標がどんなものであったか?を、
参加者に尋ねるのもよいのかな?と思いました。


ですが、一人一人に尋ねていくと時間もかかるため、
ふと、思いついて、前回のアンケートの目標部分をだけを読み上げ、
それが自分が書いたものだと思う方には
手を上げていただくことにしました。
それを皆の前で行うことで、
忘れてはいけないという意識づけをしたいと思ったんです。


結果は、一人を除き、全員が正解しましたが、
これは参加者の意識の強化と共に、
他の人の目標を知ることもできるので、
これからも続けた方がよいと思いました。


さて、今回は、「目標を実践できる機会がなかった」という方も
2名いらっしゃいました。


現場作業が中心の皆さんの場合は、
確かにそういったこともあると思います。
ですがその一方で、実践する機会が少ない行動目標は、
そもそも、目標として妥当なのかどうか?を
考えなくてはいけません。


研修ではつい、「それは目標設定が甘いのではないですか?」
などと言ってしまいましたが、
お伝えしたかった主旨はそういったことです。


自分の行動を変えて改善していくためには、
「今度からこれをやってみよう」と、
まず自分自身が思うことが肝心ですが、
その最初の一歩としては、
「目標を忘れない」「常に意識する」ということ。


そのためにはチームを束ねる人の
工夫やアイデアも必要になってくると思います。
怒っても叱っても、動かない人は動かないものです(笑)


そんな人たちがどういうプロセスを経て、
意識が変わっていくのか?
そういったことをいつも考えています。


研修の振返り02~お手本大事

Facebookのほうに書いた文章です。

時間内に大勢の受講者の皆さんを、
どのようにこちらの意図に沿って動かしていくか?

話し言葉で気楽に書いていますが、
よろしければ以下でご覧ください。
http://ow.ly/wbtgp




名札

w640_DSC08488.jpg



研修では色々な小道具を使っています。
名札もその一つです。


研修先の企業や団体さんによっては、
席順表を事前に準備してくださるところもあるのですが、
コーチングやコミュニケーション系の研修は、
グループワークやロールプレイングのときに、
メンバーを入れ替えたり相手を変えたりするので、
せっかくの席順表も途中から使えなくなります。
それで名札があったほうがいいなぁと思い始めました。


私はお互いを「名前で呼び合う」って、
すごく大事だと思うんです。


だからそんな雰囲気が会場にあれば、
初対面同士の皆さんが受講されるときでも、
すぐに名前を呼び合えますし、
私も名前で呼んであげることができます。


「そこの右から二番目の赤いセーターの方、
今のを聞いてどう思いましたか?」と聞かれるよりも、
「笹崎さんはどう思いましたか?」と聞かれるほうが、
うれしいし、指名されているのでシャキッとするし、
研修効果の面からも、できれば名前でお呼びしたい。


だからリクエストが可能な場合は、
「名札をご準備ください」と
相手先にお願いしていたのですが、
今どきの企業や団体さんのスタッフは
たいてい名札着用で仕事をなさっているので、
「名札は全員付けていますから大丈夫」
というお答えが大半でした。


ところが、普段皆さんが付けている名札って、
文字が小さいので研修の時には、
講師からはお名前が見えないんですよね。
そこで思いつきました。


そうです、自分で用意すればいいんです。


名札は100円ショップでも売っています。
安いものなら2~3枚入りで100円なので、
30人分買っても1000~2000円程度ですよね。


研修ご依頼のお客様に
余計な出費をさせてしまったり、
名前の文字の大きさなどにあれこれ注文つけるよりも、
「名札はこちらで準備します」と告げて、
一任していただいたほうが、
確実に自分がやりやすい環境を作れるので、
早速実行に移すことにしました。


あれ?でも受講者リストって、
事前にいただける場合といただけない場合があります。
直前までわからない、というケースもあります。
それに、わかったとしても仕事が立て込んでいるときは、
人数分の名札を作る時間が取れないこともあります。


ピカッ!そうよね、
研修の開始前に、ご本人に書いてもらえばいいのよね。


ところがここで小さな問題が。


ご本人に書いていただくと、
たいていボールペンやシャープペン書きになるので、
文字が細く、濃さもバラバラで、
これまた私にはよく見えません・・・


ピカッ!そうよね。
太いマジックをこちらで準備して、
最初から「これで書いてね」とお願いすれば
いいんですよね。
ということで早速実行に移しました。


ところがここでまた小さな問題が(笑)。


人によって書く大きさが全然違うのです。
なのでまた、見える人と見えない人が出てきます。
あららら、どうしましょ。


「文字を大きく書いてください」と言うのは簡単です。
でもね、長年人材育成に関わっていると、
「大きい」という言葉はとても曖昧で、
人によって受取方がかなり違うのです。


本当に一番いいのは、
より細かく指示出しをしたり、
見本を提示して「この通りに」としてね、
と告げることですが、
研修開始前にゴチャゴチャとそんな事を言ったら、
始まる前から少しゲンナリですよね。


特に企業研修の場合は、
会社の命令で仕方なく参加するという人もいるので、
ここでウルサイ事を言って、
あまり皆さんのモチベーションを落としたくありません。


ピカッ!そこで私は考えました(笑)
「苗字か名前のどちらか一方を書いてね」です。
そうすれば文字数が減るので、
こちらが特に細かくお願いしなくても、
皆さんは自然に大きく書いてくださるでしょう。
そしてこれは、まさにその通りでした!


ですが、見知らぬ同士が集う公開講座などでは、
実名を出したくない方もいらっしゃるので、
このトークはその後、
「苗字か名前かニックネームか、
そのうちのどれかひとつを書いてね」に変わりました。


とはいえ、いつの世も、
お話しを聞いていない方は必ずいるので、
たまにフルネームの方も見かけますが、
少数派なので、まぁよしとします^^


ところがここでまた、小さな問題が。


今度は名札を付ける場所です。


何も言わずに着用をお願いすると、
カーディガンの内側や、
スカートのウェストのところに付ける方もいて、
そうなると机に座った状態では、
他の方から見えませんし、講師席からも見えません。


もちろん「名札」に抵抗がある人も中にはいる、
という事はわかっています。
でもね、
コーチングやコミュニケーションやビジネスマナーって
「相手への思いやり」が重視されますよね。


人間関係を良好にしていくための研修で、
一定の自己開示ができないのは、
それなりに不安や恐れがあると思うのですが、
そこにはちょっとだけ気付かないふりをして、
「この時間だけは付き合ってね」と時間を限定させて、
お付き合い願っています。
だって最後にはみんなが仲良くなって、
最初のそんな不安は消えちゃうことがわかっているんで。


さて、名札を付ける位置は、
「みぞおちより上に付けてください」というトークを、
開始時の説明に付け加えることで解消しました。


最初は「見えるところに」という言い方をしたのですが、
「見えるところに」という表現もこれまた曖昧で(笑)、
人によって行動に差が出ちゃうんですよね。
こういうときは、より客観的な言い方が大事です。
「胸に付ける」でもいいのですが、
男女混合の研修の場合は、
腰とか胸とかいう体の部位名称は、
あんまり積極的には使いたくないかな。


    *    *    *    *    *    *


そんな感じで、
研修の小道具や事前説明の表現ひとつとっても、
幾多のトライアル&エラーを経て
精査されていくことの繰り返しです。


これらは私の小さな問題解決の
プロセスでもあるんですよね。


何気ないしゃべりの中にも、
今までの失敗と成功が一杯込められていることは、
日常的に人前に立って何かを教える仕事の方なら、
きっとわかっていただけるんじゃないかしら。








ひと工夫の自己紹介

w600自己紹介と質疑応答-002



最近、グループ配置で行うコミュニケーション系の研修の時には、
研修の初めに質疑応答自己紹介というワークをやっています。
一人が自己紹介したあとに、2分ぐらいの質問タイムを設け、
メンバー同士で会話してもらおうというものです。


6人グループだとそれだけで10分以上かかってしまうので、
アイスブレークには不向きなのですが、
これをやっておくだけで以後の雰囲気が全然違うので、
見知らぬ同士で意見交換やロールプレイングを行うことになる、
コーチングやクレーム応対の研修の時にはよくやっています。


ヒントになったのは今年5月に参加した、
真・報連相」の真・報連相研修講師に成るための基礎講座で、
事前に作成してきた自己紹介シートを使い、
皆で質問し合う形式の自己紹介がとてもよかったからなんです。


※この自己紹介シートは、
自分が真・報連相の研修を行うときには
実際に使用しています。


思えば従来の自己紹介は、
自分の短い情報をただ伝えるだけで、
それの関して「やりとり」できません。


でも「太白区に住んでいます」と聞けば、
同じ太白区に住む人は、
「太白区のどの辺ですか?」と聞きたくなりますし、
「楽天の大ファンです」と聞けば、
楽天のファンなら思わずうれしくなって、
あれこれと話しかけたくなります。


共通点がなくても、質問でお仕事や人柄がわかりますし、
自己紹介したほうも、関心を持って聞いてもらえるので、
話していて心地がいいです。
そうやって初対面同士が席を並べる居心地の悪い空間が、
あっという間に笑いのあふれる親しみやすい空間に、
変わっていくんですよね。


そうそう、結局、人と人とが仲良くなるきっかけって、
情報の一方通行ではなく、相互の「会話」なんだと思います。
それをどうやって流れに組み込んで、
楽しく無理なくやってもらうかをいつも考えています。


※写真は2013年スタジオLUMOさんで行ったコーチング講座の模様です。

外部講師なら嫌われても言える

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今日は「心配りのひけつ」というテーマで、
お客様対応の心がまえと工夫についての研修を行いました。


ビジネスマナーやお客様対応に関する研修内容でお伺いする時には、
普通は言いにくい事でも言葉に出して伝えようと心に決めています。
それは今目の前に起こっている事に対してその場で指摘するほうが、
時間をかけた座学などよりもずっと効果があるからです。
もちろん悪意はありません。誤解されるときもありますが、
私の仕事は知識を教える事だけではなく、
参加者の明日からの行動を変える事なので、
少々悪く思われても、結果が変わればそれでいいのでは?
と思ったりします。


「言いにくい事」というのは、
挨拶や返事や上下関係の振る舞い等です。


たとえば挨拶や返事はビジネスマナーというだけでなく、
お互いの良好なコミュニケーションのためにも重要ですが、
それができていない特定の社員の方が気になっても、
先輩や上司はなかなかそれを毅然と注意できません。
なぜなら一歩間違うと「俺を尊敬しろ」と言っているようで、
人間関係を重視する人ほど躊躇してしまう現実があるからです。
そして私自身もそうだったからです。


講師として色々な会社さんをご訪問していると、
外部講師への接し方や振る舞いにも大きな差があることがわかります。
経営者さん自らが荷物を持って先導してくださるときもあれば、
話しが通っておらずに受付でしばらく待たされるときもあります。
到着してすぐに応接間に通され、
現場のリーダーさんを紹介されるときもありますが、
「会議室は向かって右ですから」などと言われて、
業者さんと同様に扱われることもあります。
私はそれでも構わないのですが、心の中では、
(今日の研修のいいネタが出来た!(^_-)-☆)なんて、
思っちゃいます(笑)


恰好の突っ込みどころは、
時間になって研修会場に三々五々やってくる、
社員の皆さんの入室の様子です。
私は研修でPCを使うので皆さんよりも先に部屋に入り、
接続などの準備を進めている事が多いのですが、
ほとんどの場合、そのときにどなたも挨拶をしてくれません。
だいたい気の合った数人でしゃべりながらやって来て、
入口で講師をちら見、
その後部屋の奥のほうで仕事の話の続きなどをしながら、
用意された席は当然奥から埋まっていきます。
開始しても最前列付近は空席で、
遅れて来た人が一番前に座る羽目になります。
(とってもよくある光景ですよね!)


参加者の心情を考えると自分も共感できることですが、
でもね、と切り出します。
「今日はマナーの研修ですよね?思いやりや気配りの研修ですよね?」
「皆さんにとって今日の私は外部から来た『お客様』でもあります。」
「でも、皆さんの誰からも挨拶されてないし、前の席には誰も座らないし、
勉強会なのに前から座るように指示出しするリーダーさんもいません。
遅れて来た人が研修中に皆さんの前を横切って最前列に座るのは、
皆さんも集中力が落ちますが、ご本人だってやりにくいはずです。
本当のマナーや思いやりって、実はこういうところからなんじゃないですか?」


嫌な講師ですよね~、超感じ悪い講師ですよね~(笑)
けれど、いーの、いーの、わかってやっているんですから。
一人でも二人でも、「あ、そうか」「なるほど」と思う方がいて、
その人達の考え方と行動が明日から少しでも変われば、
私はそれでいいんです。
毎日接しているわけでないから嫌われたって別にいいんです。
それが「外部講師」の強みでもあるわけです。


新人研修をしていても、先輩達との差を歴然と感じるときがあります。


例えば、プロジェクター使用時の部屋の照明のONとOFF、
例えば、全員にプリントを配るとき、
例えば、休憩時間にホワイトボードを消しているとき、
例えば、終了後の後片付け、
そんなときでも、気配りのできる先輩達は、
お願いしなくても自分から進んでお手伝いしてくれます。
でも、新人さんはまだまだ受け身だから黙って見ているか、
そもそも自分から進んで手伝うという発想と感受性がないんですよね。
そういうところにも、突込みを入れていきます(笑)
だって、そういった行動がのちのちの自分の、
職場での評価に繋がっていくと思うから。
周囲の信頼を得るということは自分を守る事でもあると思うから。


攻撃は最大の防御なんだよ、やっぱり。
人間関係で体調を崩す人はこの辺ができていなくて、
周囲に誤解や敵が多かったりしますが、
もうちょっとだけ相手を承認する言動が増えれば、
皆もあなたを仲間として受け入れてくれるのに…と、
胸を痛める事も多いんです。
だからそうなる前に、今のうちに、
「こういうとこ、大事!」って、伝えておきたい。
例え「何この人?何様のつもり?」って思われたとしてもね。


    *    *    *    *    *    *


もしあなたが、今後私が研修を行うお仕事先の担当者さんだったら、
今日の日記はちょっとだけ内緒にしておいてね^^
成長の段階では身内以外の他人に、
「ここができていませんよ」と言われる経験も必要ですが、
今はそれをやってくれる人が社内にはなかなかいらっしゃいません。
だったらその役をお引き受けするのも、自分の仕事のひとつかな?
と思っています。

ビジネスマナーの素朴なギモン3

コーヒーブレイク



大嫌いで一生自分には縁がないと(持ちたくない)と思っていた、
ビジネスマナーをふとしたご縁で教えるようになって数年経ちました。


私にとって最高に良かったことは、
その「ご縁」というのが職業訓練のお仕事だったため、
来る日も来る日もマナー研修の連続で、
これが自分の本業ではないと当初感じていたものが、
結果的にその年は本業のコーチングを圧倒的に上回る、
研修総時間数となったことです。


そこで接した大勢の訓練生の皆さんとのやりとりと反応が、
今の自分の研修内容とスタイルに大いに生かされています。


    *    *    *    *    *    *


最近、打ち合わせなどで依頼先の会社さんなどをご訪問すると、
とっても気になる事があります。


お茶を出してくださる方が少し緊張気味で、
しかも失礼のないように、と、
自分の動作に気を使いすぎているせいか、
表情がこわばっていて笑顔がないし、
暖かい声掛けもないし、歓迎の態度もない、みたいな(笑)


きっと社長さんや所長さんが、
「マナーの先生が来るから」と余計な?前振りを、
しちゃっているからだと思うんですけど、
小さなお盆を一度部屋の片隅に置いて、
「あれ?あれ?」(これでよかったかな?)
という顔つきで一瞬考え込んだりしているのは、
チョット微笑ましくて笑たりするんですけどね^^


でもね、「人は鏡」と言いますように、
緊張も相手に伝わるんですよ。
お茶を出してくださる方がものすごく緊張していると、
こちらも緊張してしまいます。


また、礼儀正しいのはよいのですが、
テキパキとした手際に欠けると、
のどが渇いている男性のお客様などは、
イライラされるときもあるんじゃないかと思うんです。


よくマナーの本やホームページなどを確認すると、
お茶は人数分を淹れて茶托と別にしてお盆に乗せて入室…
などと書いてありますよね。


お手本によるとそれを『サイドテーブル』なるものの上に置き、
その上でお茶碗と茶托とセットして、
それを両手で持って一人に出したら、
また戻ってまたセットしてまた持っていく…
みたいな事が結構書いてあります。


でもね、皆さんに考えて欲しいんですよ。
これって皆さんの会社のご事情に合ってますか?


例えば社長さんのお友達が金華山で釣ったサバを、
クーラーボックスに入れて立ち寄り、
女子社員の皆さんにご機嫌で自慢するような、
そんな生き生きして活気ある小さくても元気な会社さんで、
このスタイルのお茶出しはお客様の気持ちに沿ったものですか?


またはそもそも応接室などなく応接セットもなく、
当然サイドテーブルなんていうのもなく、
会社の片隅をパーティションで仕切ったコーナーで、
人が入れ替わり立ち代わり、
慌ただしく打合せしているような会社さんで、
このスタイルのお茶出しは皆さんの時間軸に合っていますか?


そう考えると、
あるべきビジネスマナーっていったいなんだろう?
と思わされるんですよ、私。


会社を伺う方としても、打合せ内容が急ぎのもので、
到着してすぐ至急協議に入りたいようなときは、
事務的で無言でそっけないお茶出しの方がむしろ都合がよく、
お茶を出してくださる方と余計な関わりがないほうが、
気持の負担がなくて気楽でいいときもあるんですよね。
向こうがこちらと関わらない分だけ、
こちらも向こうを無視できる、みたいな(よくないけど)。


    *    *    *    *    *    *


マナーの本でもマナーのサイトでも、
必要があってそこを読む方は、
執筆者が一体誰のどんなシーンをイメージしてい書いているか、
一度想像してみるのがいいと思います。


だってサイドテーブルですよ?
ということは応接室に応接セットがある会社さんです。
でも今時のオフィスにはない場合も多いですよね。


それからお茶碗と茶托を分けるのは、
運んでいる途中でお茶がこぼれたりするので、
出す直前まで分けておくのがその理由ですが、
皆さんの会社って給湯室から応接コーナーまで、
そこまでの距離ありますか?
というか給湯室ではなく室内に置かれたポットで、
お茶を入れる方も多いと思います。


    *    *    *    *    *    *


誤解されそうな書き方をしてしまいましたが、
さらに恐れずに書くと、
お茶出しにしても来客応対にしても、
「マナーが知りたい」「正しい方法を身に付けたい」
と思う方は中小企業の女子社員の方がとても多いんです。


自分一人しか事務社員がおらず、
入社時からずっとこれでいいのか不安だった、とか、
販売から事務職に転職したが、
一度もそういう経験がなく自信がない、とか、
先輩のやり方が間違っている気がするが、
自分からは言えない、まず真実が知りたい、とか。


でも、マナーの本やホームページは、
比較的大手の企業さんや、
固い業種をイメージして書かれているので、
その通りにやったとしても現状に合わないケースが、
多々出て来ると思うんです。


そうなると何がよいのか、
本当にわからなくなってしまいますよね。
特に人数の少ない会社さんの場合は、
お客様との距離が近いので、
あまりに他人行儀な振る舞いはしにくいものですが、
それで割り切れる方とそうでない方がいて、
自分はやっていないけない事をしているのでは?
と少し迷いがある方もいるようです。


私の結論を書きますと、
お手本通りにしなくても構わないと思います。
お盆をどこかにいったん置く必要はありませんし、
最初から茶碗と茶托をセットしてもよいと思います。


なぜなら人数の少ない会社で大切なことは、
お茶出しの手順ではなくお客様への態度だからです。
それと手際が良い事も大事です。
スペースそのものがコンパクトなので、
動作がゆっくりしていると余計に悠長な感じがします。
ほんのちょっと手を抜くぐらいの気軽さで、
自然に接してもらえると私はホッとするかな。


また、担当者と親しい間柄のお客様で、
面識のある方なら、短い世間話もよいですよね。
担当者以外の方からも「今日はわざわざありがとうございます」
と言われると、訪問者はとてもうれしいものです。


ということはつまり中小の一般企業さんや、
人数の少ない会社さんの場合は、
プロトコル(共通手順)としてのマナー遵守よりも、
お客様へのお声掛けやトークなど、
表情と会話の方が重要だということですね。


人数の多い大きな会社であれば、
訪問者は担当者だけが知っている、
単なる一人のお客様かもしれませんが、
小さな会社の場合は事情が違います。
全員がその方のご訪問に感謝する態度で接する事。
できるだけ顔をお名前を憶えて、
訪問時は名前で呼びかけを行う事。


ご挨拶も「◯◯さん、おはようございます」と、
指名して笑顔でご挨拶すれば、
お客様は非常に心地よく感じますし、
こうなれば、ちょっとぐらいお茶出しで間違えたって、
悪く思われることはきっとありませんよ。


むしろそういった親身で暖かい関係を、
社員・スタッフの皆さんが一丸となって作っていくのが、
理想のビジネスマナーにつながっていくと思います。


    *    *    *    *    *    *


お話を元に戻しますが、
この夏、ある会のみなさん達と石川県を旅行し、
加賀屋さんの姉妹館である
「あえの風」という旅館に泊まりました。


到着早々お部屋でお茶を淹れてくださった、
客室係の方の身のこなしと手際が綺麗で、
思わず写真に撮らせてもらいました。


お盆を一度置いてその上でお茶碗と茶托をセットするのは、
もしかしたら和室のお作法がそのまま、
ビジネスマナーとなってしまったのかもしれませんね。


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人材育成コンサルタント、プロコーチ、研修・講演講師 笹崎久美子の外部ブログ。
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