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解決を目指さない会話

解決を目指さない会話



今日は青森市で学校の先生たちを対象に、
「メンタルヘルスとコミュニケーション」というテーマで、
研修を行いました。


といっても、知識的な内容ではなく、
コーチングをベースにした会話の演習などを通じて、
安心感を感じたり、心が温かくなるお話の仕方などを、
体感していただきました。


いつも感心するのですが、
学校の先生は普段たくさんの生徒さんと接していらっしゃるので、
コミュニケーションの土台がとてもしっかりしています。
今日もグループワークなどでは、
あっという間にやりとりが活発になり、
あちこちの机から大きな笑いが聞こえてきました。


教育の現場を批判する意見なども目にしますが、
こうやって研修を通じてお会いする先生たちは、
とても前向きで熱心で、
どの方も生徒さんのことを真剣に考えていらっしゃいます。


実際の現場には、
私などにはわからないご苦労も大変多いと思いますが、
会話の工夫で解決できる何かがあるのでしたら、
ぜひ活用して欲しいと思いました。
皆さん、本日はありがとうございます。


    *    *    *    *    *    *


さて本日の研修では、
初歩のコーチングスタイルの基本に触れて、
指示や助言や励ましを控え、
「解決を目指さない会話」という説明をしました。


私達は何かの相談を受けると、
親身に相手の事を思って、
つい「こうしたらどうですか?」と、
自分の考えを言ってしまいます。


落ち込んでいる人には「大丈夫だよ」と励ましたり、
元気になって欲しくて、
「大したことじゃないよ」と勇気付けたり、
参考にして欲しい思いで、
自分の経験談などを詳細に話してしまいがちです。


ですが相手の方の相談の意図は様々です。
困っている様子があっても、
実際は共感して欲しかったり、
味方になって欲しかったり、
心の拠り所を求めていることも多いんですよね。
特にこころのエネルギーが落ちているときほど、
直接的な解決方法の教示はあまり耳に入りません。


相談を受ける側はこころも体も健康ですし、
第三者の視点として、
あれこれと思いつくこともあるのですが、
それが簡単にはそういかない深い心の闇を抱えているのが、
メンタル不全の方の特長でもありますから、
自分を基準にしてあれこれとアドバイスするよりも、
まずはじっくり、本音が出てくるまで、
相手のお話に耳を傾ける必要があります。


そのためには、相手の存在を認めてよいところを伝え、
お話しは遮らず、言い分は否定せず、
どんな小さい事でも「力になりたいからぜひ聞かせて」
という姿勢を明確に見せて、
本当の思いや、普段は見えてこない相手の方の環境などを、
少しずつじっくりと引きだしていく必要があります。


そう考えると、一度の会話や面談で、
結果を出そうと思うのはとても性急なやりかたで、
むしろ相手の方のモチベーションを下げてしまったり、
「結局話してもわかってもらえないのだ」といった、
あきらめを誘発させてしまうんじゃないかと思うんです。


私も会社員時代はリーダーとしてスタッフから、
相談を受けることがよくありました。
ですがそのときは、すぐに励まして助言をしていました。
これを今あらためてよく考えてみると、
相手の役に立ちたいという自分の思いの方が、
先行していた気がします。
つまり自分の存在感を優先して、
話を進めていたかもしれません。


本当は解決なんて目指さなくてよかったんです。
最初はただ話を聞いて、
「そうだね」「本当だね」「わかるよ」と頷いて、
味方になるから一緒に考えよう!という姿勢で、
リーダーと言う立場から相手の横に降りてきて、
共に困ったり悩んだりしてあげたらよかったな、と、
思います。


だってもし、そんな風にしてくれる人がいたら、
日々の葛藤を包み隠さず打ち明けたくなるし、
安心して話せる味方がそばにいる心強さが、
問題を自力で解決していく、
智恵とちからにつながると思うんです。


メンタルヘルスは度合いが重くなると、
体に影響が現れたり、
緊急性や強制力を伴う対応をしなければ、
ならなくなるときもあります。


ですが、そうなる前に、
日々の会話の小さな工夫で防げる何かがあるのなら、
今までのこだわりを捨てて、
まずはぜひ試して欲しいと思います。


メンタルヘルスとコミュニケーション


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褒めるチカラ

DSC06290_w200.jpg



昨日は山形市蔵王倫理法人会のモーニングセミナーで、
「ビジネスの達人は褒め上手」というタイトルで講話をしました。
担当者の方に突然その場でロールプレイングの相手役をお願いしたら、
打ち合わせも何もないのに非常に息の合った会話と動きになりまして、
明るくノリのいい会場の皆さんから笑いが湧き上がりました。
ご担当の齋藤さんと暖かい気持ちでお話を聞いてくださった、
参加者の皆さんに感謝です。


   *   *   *   *   *   *


さて、色々な会社さんでコーチングの社員研修などを行いますと、
「いいところがひとつもないので褒められない」という声を、
よく耳にします。
「叱りたい社員を褒めるなんてとんでもない」というご意見も出ます。


ですがそれは、私生活での「褒める」という行為と、
人材育成上での「褒める」という行為を混同しているように思うんです。


今は脳科学等の研究も進み、褒める=人に認められる ということが、
相手の意欲を上げ、行動を変え、主体的な人材に変化させることが、
わかっています。
だから人を育て伸ばし成長させるために、
必ず行わなければならない必須行為が「褒める」なんですよね。


プロコーチはそれをよくわかっているので相手をよく褒めます。
けれどその場合は、素の状態で感じた相手のよい行動を、
思った通りに自然に口に出しているのではありません。
どちらかといえばよほど意識しないと感じ取れないような長所を、
相手に対して必死にアンテナを立てて見つけ出し、
敢えて言語化するイメージです。


優秀な人材に対しても同様です。
誰の目にも明らかな褒めどころをそのまま褒めても、
褒められ慣れている方にはあまり響きません。
むしろ人が見ていないところを見て、
人が感じない価値を感じ取り、
そこを長所として具体的にフィードバックしてあげると、
その言葉が大きな力を持ち始めます。


   *   *   *   *   *   *



コーチングや人材教育でいう「褒める」というのは、
無から有を生み出すように、あるいは、
災い転じて福となす考え方のように、
コーチ側が見方を変え、発想を変え、
(ときには自分の信念さえも曲げて)
「あなた」にはこんないいところがある、と意識的に伝えることです。
それによって相手をうれしい気持ちにさせて前向きなってもらったり、
常に反発している相手を認めて反論の矛先をおさめさせたり、
自分の新しい価値に気づかせてあげることでもあります。


だから意識をしっかり持って、何が何でも絶対褒めどころを探す!
ぐらいの強い気持ちでないとなかなかできません。
「褒める」というのは暖かくて思いやりにあふれた人間味のある行動ではなく、
確実な結果(主体の変容)を得るために相手に対して働きかける、
戦略的な行動というとらえ方で徹底的に実行していくわけです。


そのためにも冷静に客観的に、
相手をよく見てよく知っておくことが必要ですが、
そこで大きく立ちはだかるのが自分の感情であり、
過去にその人から受けてきた多大な自分のストレスなんですよね。


確かにその人の言動で何度もイライラしたり迷惑を蒙ったりすると、
まさに目の前にいるその張本人に対しては、
褒めたり認めたりしようという気持ちは一切起きません。
むしろ言いたいことのほうが山のようにあるため、
そんな奴をなんで褒めなくちゃいけないの?と、
悔しさや腹立たしさや屈服感が先行すると思います。


でも、そこから離れられずにいるということは、
社員を成長させるという業務上の重要な課題よりも、
自分の都合と個人の感情を優先させていることにもなります。
ね?そういわれてみると、あ、そうかも?って思うでしょ?^^


自分は仕事に感情を持ち込んでいない、と認識している人でも、
仕事における様々な自分の「できない」を突き詰めて精査していくと、
そのほとんどが自分の感情や都合に左右されていることがわかります。
すっごく抵抗あるけど、ひとまずそれを手放してみることが、
相手を褒められるようになる第一歩なんですよね。
そこからなんです。褒め言葉の語彙がどんどん増えてくるのは。
こんな言い方をしてみようと思えるようになるのは。


   *   *   *   *   *   *


プロコーチがそこまでしても人を褒めるのは、
お金をいただいて結果を出さなくてはいけない仕事だからです。
冷たい表現と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
結果を出すために責任があるから、あらゆる手段を使ってみる。
そこに自分の感情を絡めていたら、よい方向には進まないのよ。
いただいた対価に見合う結果を出せないんです。
それは相手のためになっていないということでもあります。


だから、
ときには相手のやる気のために、
自分の思いに反することでも工夫して言ってみたり、
言いたい気持ちをぐっと抑えて「聴く」に徹してみたり、
反対に周りも本人も長所と思っているところに、
作戦としてダメ出しをしてみたりしながら、
トライアル&エラーのように何度も何度も色々試して、
必死になってヒットポイントを探っていくんです。
(プロコーチって結構毎回崖っぷちなんですよ(笑))


でもその結果として成功事例が積み重なってくると、
相手を承認するという行動が段々習慣化して来るんです。
それが自分の無意識のマインドに変わり始めるんですよね。
そして相手の長所を見つけて言葉にできるまでの時間が、
飛躍的に早くなります。


そのためには、何も考えずに、
「いい」と言われたことはその通りに、
素直に実行してみることがやはり一番の近道だと思うんです。
倫理法人会でも"実践"は大事なキーワードですが、
それはすべてに当てはまると思います。

コーチが陥りやすいこと

指示


昨年お試し無料コーチングをやっていたときに、
何人かのクライアントさんに同じことを言われました。


「私、実は前にもコーチングを受けた事があるんです。
でもそのときはなんだか自分には合わなくて。。。」


「合わないというと?」


「頭ごなしにアドバイスされたり、
あなたはこうだからここがダメと決めつけられたり、
コーチングってこういうものなのかなぁ…と、
思っていたのとは違う気がしたんですよね。」


あぁ、なるほどねぇ。。。


以前私の友人コーチも、コーチングではない別の、
何か(カウンセリングのようなもの)を受けたときに、
その人の言い方があまりにも断定的な言い方なので腹が立ち、
「あなたって本当に勉強した方なんですよね?」と、
思わず言ってしまったとのこと。


友人の話を聞いた時には、
確かにそれは基本をわからんやつだなー、と、
私も同意したんですが、
今になってみるとそれもよくわかるんですよね。


    *    *    *    *    *    *


コーチはクライアントを否定せず、
クライアントの意思を尊重してクライアントの言い分に耳を傾け、
クライアントが自ら気付き、
自分で答えを出せるようにディスカッションしていく。


それはその通りなんだよね。


だけどコーチ側も「あれ?」と思う事や、
「それ違うんじゃない?」と言いたいこともあるわけです。


駆け出しのころは、
それを伝えることがコーチングの理念からはずれるように感じて、
言いたくても自制しているのですが、
経験を積んでくると適切な頭出しやうまい表現が身に付いてくるので、
「今ちょっと私が感じた事を言ってもいい?」などと前振りをして、
段々こちらも伝えたいことを伝えられるようになってきます。
そしてこれが予想外にクライアントさんにヒットしたりするんだね。


もちろんすぐにではないです。


1年以上も経ってから、
「あのときの言葉が忘れられない」と言われたり、
「今になって言われた意味がわかりました」
「先生のおっしゃったことはその通りだと今頃気が付きました」等々。


そうするとフィードバックって重要だなと感じると同時に、
迷ったけど思い切って言ってみて良かったと思いますし、
自分の感覚は間違いではなかったのだと自信にもつながります。


私は元来批判や非難にはへこみやすい性格だったので、
他人に対してもなるべくそういうことはしたくありませんが、
喜怒哀楽の感情を抜いて感じた事実だけを淡々と伝え、
それが成果となって現れると、そのひとつひとつが、
コーチ自身の幸せな成功体験として、
積み重なってくるんですよね。


ところがそうなってくるとよろしくない事に、
蜂の一刺しの例えではありませんが、
相手がそれを聞いて変わるようなひとことを、
どこかで一度は言いたい欲求が出てくるんです。


「お陰で目が覚めました」
「自分が至らなかったことに気が付きました」
とクライアントさんに言われるのは、
コーチとしてとてもうれしいことですから、
欲が出てもっともっとその言葉を聞きたくなるんですね。


だから前述のコーチやカウンセラーさんが、
人の弱みや足りないところを頭ごなしズバズバ言ってくるのも、
今は気持として理解できるんです。


    *    *    *    *    *    *


考えてみれば、日常私達は、
他人にマイナスの要素を、
ストレートに指摘されることはあまりありません。


家族同士なら別ですが、
職場では誰もが周りとはギスギスせずにやっていきたいので、
人間関係にひびが入りそうなことはあまり言いませんし、
逆にそういうこと毎度毎度容赦なく言ってくる上司は、
他人を否定するような言い方で配慮のない人も多いので、
「また始まった」と誰も耳を貸さないか、
それを大きなストレスに感じた部下の退職が相次ぐなど、
それはそれで組織の困った上司さんになっている事もあります。


すると一体誰がキチンとフィードバックしてくれるのか?
そう考えると、コーチのひとことが、
時間をおいて心に響いてくるのもわかります。


そのため物言いがキツくてストレートなコーチや講師は、
結果的に衆目を集めやすいですし、
クライアントさんの中には強さに憧れを感じたり、
外側からガンガン指摘されたい方もいらっしゃいますが、
実際にその方が人として周囲とうまくいっているかと言えば、
そうでないケースもあると思うのでわかりにくい世界ですよね。


もちろんコーチは相手のためと確信するなら、
例え嫌われても(コーチ契約を切られても)、
それを伝えたほうがいい場合もあると思っているんです。


けれどその思いが自分のフィルターになって、
クライアントさんの改善すべき点にばかり目が行ったり、
セッション中も「どういう言い方でこれを伝えようか?」などと、
ぼんやり考えて相手の話に神経を集中させていなかったり、
決してそうはならないように自戒すべきと思っています。


今日は珍しく辛口のコーチングを行ったので、
私の中で自分を優先してしまったところがなかったか、
あれで本当にベストだったのか、
今自問自答しながら考えているところなんです。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

気が付けば9割

昨日はリーダー研修でした。
11月の前半まで隔週で行っている全6回の研修で、
内容はコーチングとお客様対応に関して。

 

昨日は「承認」と「タイプ分け」をやりました。

 

「タイプ分け」はいつどこで行っても非常に好評なので、
ある程度予想した感想が返ってきたのですが、
それと同じぐらい「承認」についての関心が高かったのが、
印象的でした。

 

またロールプレイングにもっと時間を割いてほしいという声も多く、
皆さんが希望しているものは、より実践的な練習なのだと感じました。

 

そのロールプレイング後にある方からこんな感想をいただきました。

 

「ほめようと思ってもなかなか言葉が出てこないんです」

 

そうですよね。
突然二人ひと組にさせられて、
「承認(「ほめる」を含む)を入れて会話をしてみましょう」と言われても、
常にそういう観点で会話を意識していないと、
すぐには浮かばないものです。

 

それに練習ではない実際の会話でも、
「ああ言えばよかった!」「こんな承認の仕方があった!」
と、気がつくのはいつも相手が去った後で、
「なぜこれを会話中に思いつかなかったのだろう」と、
私も残念に思ったり反省したりすることがよくありました。
もちろん今でもしょっちゅうです。

 

ですが、一度そういう思いがあると、
次はどこかで必ず生かすことができます。
次に全く同じシチュエーションになったときに、
今度はトライできると思います。
だって心の中で一度練習していますもんね。

 

だから、「こんな風に言えば良かった」と気づくことがあれば、
もうそれで9割は成功だと私は思うんです。
それは確実に意識し始めた証拠でもあるから。

 

できないことは、「できない」と分かった時点で7割で、
「できなかった!」とあとから気がつくようになれば、
それで9割かな?って思います。

 

承認に限らず、傾聴でも質問でもフィードバックでも、
「しまった!」「残念!」と思う時があったら、
それはちっとも残念なことではなく、
むしろ次への好材料なんですよね。

 

コーチング研修のロールプレイングで色々な人と組んでみると、
自分の得意や不得意や気がつかなかった癖に気づかされます。
相手は普通にできているのに、自分はなかなかできない。
(なぜ?と思ったり、難しさを感じたり、ちょっと悔しかったり…)

 

ですが、それが実は貴重な第一歩なのだと思います。
これが昨日の皆さんへのプレゼントの言葉です。

面接コーチング

mensetsu_coaching.jpg

ある若者に採用面接の練習を依頼されました。

 

私は彼に聞いてみました。

 

じゃ、最初に月並みな質問ね。
「あなたはなぜこの仕事を志望したのですか?」

 

彼は言いました。

 

「地域の役に立つ人命救助の仕事をしたかったからです。」

 

私は思いました。
そうかな?本当かな?

 

そして言いました。

 

「その仕事ってカッコイイよね!
私は憧れる!すごくカッコいいと思う!」

 

すると彼の表情が一変して輝き、
「うん、カッコいいんだよね~っ!!!
めっちゃカッコいいよね。」

 

彼は手元のファイルからあれこれ資料を取り出し、
すでにその仕事に就いている先輩達の、
写真や手記を見せながら、
自分の夢を目を輝かせて語り始めました。

 

その表情は、「地域に役立つ人命救助」と言った時の彼とは、
まるで別人のようでした。

 

なので私は言いました。

 

「そう!その顔!その表情!
そっちのほうがよっぽど面接官の心を打つよ?
どうせダメかもしれないなら、
思い切ってその思いを伝えてみたら?」

 

カッコいい!だからなりたい!
それは彼が、自分の本当の気持ちを、
始めて表に出した瞬間でした。
そしてそれが彼の強いモチベーションになりました。

 

いいんです、それで。
それでいいんです。
建前の動機なんてクソ喰らえです^^
それを表に出して、誰かと共有できるのが大事なんです。

 

    *    *    *    *    *    *

 

一か月後、彼は見事に最終面接を突破して、
苦節4年目にして初めて希望する仕事の正職員となりました。

 

彼が面接で何をどう話したのか、
私には詳しくわかりませんが、
その仕事へのピュアで素直な熱さが言葉に自然に滲み出たなら、
そこにはいい空気が生まれたかもしれません。

 

ネットの合格発表で、受かったことを知った時、
彼は珍しく号泣しました。
それは試験のたびに不合格を繰り返してきた彼の、
不安や劣等感を一瞬で払しょくするものでした。

 

    *    *    *    *    *    *

 

「彼」は私の息子です。

 

卒業したのに就職できない、面接が通らない、
クライアントさんからそんなお話を伺うたびに、
私は息子を思い出すのです。
私は息子の顔がパッと明るく輝いた、
あの瞬間を忘れられないんですよね。

 

「カッコいいから」
「尊敬されたい」
「人に感謝されたい」
「自分を軽蔑した誰かを見返したい」
「お金持ちになりたい」
「その分野が意味もなくただ好き!」

 

そんな感覚的な理由での職業選択に、
大人はNOを突き付けがちです。
だから言えない。言葉にできない。
そしてもっともな理由を探して、
他人も自分自身も納得させようとします。

 

でもね、私はそれでもいいと思うんです。
人を動かすのに一番強力なのは、
理屈ではなく、原始的な感情です。

 

それはたぶん、理論や常識よりも、
強い魅力を放って、その人を捉えて離さないです。

 

だったらそれでもいいじゃん。
走りたい方向に走ってみれば。
それで成功を手にできるのなら。

 

「モテたい一心でギターを始めた」
「人手が足りないから手伝ってと言われた」
そんな理由で音楽に携わっても、
のちに才能が開花して、
大成する実力派のミュージシャンもたくさんいるのですから、
もしかしたら入口にそれほど大きくこだわらなくても、
いいのかもしれないって思うんです。

 

一歩足を踏み入れた後に、
どう進化していくのかは、あとはその人次第。
正統な夢でも挫折はあるし、
変な入り方でも、環境が人を変えていくこともあります。

 

要は、その人が何かにあこがれて、
そんな風になりたいと思う気持ちって、
案外自分の本質に沿っていて、
自分に取って一番ふさわしく実現可能なものを、
無意識に選択しているのかもしれません。

 

「カッコいい」という言葉は、
彼がそのとき始めて親に対して、
口に出した重要なキーワードでした。
ですが私はそこに強く共感できました。
その命が光り輝くような思いに、
親はあまり制限をかけちゃいけないように思うんです。

 

人には、相手が誰であっても、
逆境であればあるほど立ち向かって行ける人と、
支援者の賛同を得て初めて安定する人と、
二通りあると思います。

 

ですが今の風潮や社会傾向では、
前者は稀で、たいてい後者なのでは?と感じます。

 

    *    *    *    *    *    *

 

両親の理解と心からの応援って、
すごく人を強くするんだと思う。
だからこそ転んでも落ちても、
走っていけるんだと思う。

 

私は仕事にかまけて家庭を手抜きにしてきたダメダメな母親で、
振り返るたびに後悔や反省がとても大きいのですが、
それでも素直で柔らかくしっかりとした大人に成長してくれた息子達には、
感謝の気持ちで一杯だし、親バカですが二人とも、
自慢の息子だと思います。(こんな場で親ばか、すみません^^)

 

※そう、私は二人の息子達のファンなんです!
※どんなときでも「絶対やってくれる!」って信じているんです。

 

子供達の就職に際して、
親は子がストレスを感じる「敵」となるのではなく、
何があっても背後で背中を支える、
防護壁のようになっていれば、
子供達は振り返らずに元気に走っていけるんじゃないかな。

 

ダメダメも失敗も後悔も、
ストレートに両親と共有できるようになれば、
お子さんはきっと変わっていくし、
キラキラと輝く瞳でいい面接に臨めるのではないかと思います。

 

今日は面接に関するコーチングのお話でした。

 

 

 

演壇の口調

仙台でコーチングと研修講師の仕事をしている笹崎です。

 

元々今日はあるクライアントさんとの対面セッションの日でしたが、
共通の知人のお誘いを受けて、
コーチングセッションを後にずらして二人である講演会に行ってきました。

 

お話の内容は良かったのですが(涙を流して聞いている方も大勢いた)、
私には講師の方の少し演説がかったような口調が気になりました。

 

個人の感覚だと思いますが、
特に伝えたいところや熱意のある部分を、
声を上げて強調するような抑揚の大きいトークは、
私にはあまり響かないみたいです。
その点で少々盛り下がったりして^^

 

むしろその手前で体験談を発表した一般の方の話し方のほうが、
朴訥ななかにリアリティと説得力があって、
私は自然に引き込まれました。

 

一般の方と言えば、先週のモーニングセミナーで会員スピーチをした、
大黒寿司さんの話し方も、決してなめらかでも饒舌でもないのに、
内容のひとつひとつがきちんと身に入ってくるようなトークで、
素晴らしいと思いました。

 

ボソボソとした感じでお話しされるのに「聴かせる」んですよねぇ。
いったいどうやったらあんな風にしゃべれるんだろう…
「落ち着き」なのでしょうかね。

 

今週木曜日のモーニングセミナーでは、
私も5分間会員スピーチをするので、
ゆっくりとした口調で話したい事が無駄なく皆さんに伝わるように、
自分の頑張ってみたいと思います。

コーチング:できない理由を考える

 

 

reason.jpg
仙台でコーチングと研修講師の仕事をしている笹崎です。

 

今日も一昨日に引き続きコーチングをテーマにしたリーダー研修でした。
全員を一度に研修できないため、
人数を分けて同じ内容で行う3回目の研修になりますが、
時間の配分を間違えてしまい^^;、
1回目の参加者の皆さんにはビデオを見せられなかったので
今日はビデオの部分だけ1回目の一部の参加者にも混ざっていただきました。

 

コーチングの本はたくさん出ていますが、
理論や方法はなんとなくわかっても、
「それじゃ実際にはどんなときにどう進めるの?」というところまでは、
なかなかわかりにくいと思います。

 

なので私がデモを行ったり、二人ひと組でロープレをしたり、
ビデオを見ていただいたりしてイメージ作りと体験に主眼を置いています。

 

本日の皆さんは今日が最終回。
最後に「みんな元気でね。頑張ってくださいね」と伝えると、
「そう言われると寂しい気がする」とおっしゃっていただき、
幾度か研修を重ねるうちにすっかり顔馴染みになって、
職場の仲間のような雰囲気で迎えていただいたことに感謝します。
うれしかったです。

 

    *    *    *    *    *    *

 

ところでコーチンングの三大スキルと言えば、
傾聴・承認・質問ですが、
これらに対してなかなかうまくいかない人がいらっしゃいます。

 

傾聴と言われても、
相手が正当でない事を言うと遮って指導したくなったり、
承認と言われても、
よほどの人でないと褒める気にならなかったり、
質問と言われても、
真っ白になって何も浮かんでこなかったり。

 

私はこれらの事柄は、本来誰もができることだと思うんです。
右利きの人に「左手でボールを受け取ってください」と言ったときのように、
最初はぎこちなくても、やがて誰でも上手くなれる行動だと思っています。

 

ではなぜできないのか?

 

それにはきっと、色々な理由があり、
その人の行動を固定している何かの原因があるのだと思います。

 

たとえばコーチングの個人セッションをしていると、
「褒める」という行為に関して、
ご両親が厳しかったためそれが自分のモデルになっている、
今まで誰にも褒められたことがないので褒めるイメージが湧かない、
「褒める=お世辞が上手い世渡り上手」ととらえてコンプレックスと反感、
「褒める=八方美人」の嫌いな人がいた。あのキャラクターには絶対になりたくない。

 

など、自分の過去のいい思い出、嫌な思い出との結びつきが、
行動の抑制に結びついていると感じられることがよくあります。

 

これらはあくまでも一例ですが、
誰でも自分をかたくなにさせているエピソードがあったり、
恐怖や不安、自信のなさ、失敗の経験など、
十分に振り返ってみると、思い当たる理由に突き当たることがあります。

 

私自身も普段の会話などで、
必要以上に言い訳や反論に終始しているときには、
自分なりの原因があるのをわっかているので、
おっとっと…と途中で思い出して控えることがあります。

 

それらに気づくと、段々自分の正体があきらかになって、
自分を論理的に理解でき、コントロール可能になることが多いですよね。

 

これは自分の経験上のお話ですが、
「難しい」「できない」の自分なりの理由を、
一度深く掘り下げて考えてみるのもよいと思います。
それがセルフコーチングのトレーニングにもなると思います。

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