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「相手が正しい」と仮定してみる

反対


先日、ある事業所様で「アサーションとコーチング」
というテーマで研修を行いました。


アサーションには断言、断定、主張という意味がありますが、
コミュニケーション教育の分野でのアサーションは、
「人は誰でも自分の意思や要求を表明する権利がある」という、
人権尊重の立場に基づき、
忍従するのでもなく、攻撃するのでもなく、
誰もがどんなときでも適切に意思表示をしていくための考え方です。


本当は相手に言いたい事やわかって欲しい事があるのに、
色々な理由でそれを伝えることをせず(できず)、
我慢してしまう傾向をノンアサーティブと言います。


一方、すぐに感情が爆発してしまい、
人を傷つけてしまうような表現で、
攻撃的な意思表示をする傾向をアグレッシブと言います。


アサーションは、
ノンアサーティブでもなくアグレッシブでもなく、
相手も自分も大切にしながら、
その場に応じた適切な伝え方(アサーティブ)を目的としており、
様々な本や、DESC法という自己主張のための手法などもあるのですが、
自分の経験としては、理解するヒントにはなっても、
あまり現実的ではない気もしています。


DESC法は、以下の4つのステップで、
自分のいいたい事を表現していく方法です。

D=describe:描写する

状況や相手の行動を客観的に描写


E=explain:説明する

自分自身の主観的な気持ちを説明


S=specify:特定の提案をする

具体的。現実的な解決策を提案


C=choose:選択する

選択を促す



こちらの解説が大変わかりやすいです。
※アサーションのDESC法はタイプ別マネジメントのDiSCとは別物です。


DESC法はなるほど!と思える論理的な手法だと思います。
ですが自分の経験としては、
(個人的に)あまり実際に役立たないといいいますか、
それで現状が変わらない場合があると思うんです。


私が自己流でうまく行かない例をつくると、
(会議で)
D/描写…「ご意見ある方いませんか?誰もいないですね。」
E/説明…「ここで皆さんから意見が出ないと前に進みません。」
S/提案…「それでは集まった意味がないので名指ししていきます。」
C/選択…「◯◯さん、いかがでしょうか?」
◯◯さん…「いえ、特にありません」

(家庭で)
D/描写…「夏休みの間中毎日毎日ずーっとゲームばかりしてたよね」
E/説明…「そろそろ宿題やらないとまずいでしょ?」
S/提案…「今日はもうゲームを辞めて宿題やったら?」
C/選択…「ほら、早く!」
子供「わかってるよ!るっせぇな、あっちいけ、ババァ!」


たいていここで終わってしまうので、
「君たちはやる気がないのか!」
「親に向かってそのいい方はなに!」
と、ついアグレッシブになってしまうのではないでしょうか?


私はこんなときはコーチングが有効だと思うんです。
特に質問。
特に「相手が正しい」とまず仮定して、
そこで浮かぶ質問が有効なんじゃないかな。


会議で意見が出ないことをNGと捉えずに、
「意見はあるが沈黙せざるを得ない」のが正解と思ってみると、
・これ以上会議が長引くのが嫌なのかな?
・提案すると責任を取らされるのが嫌なのかな?
・何を言っても矛盾を指摘されて採用されない
・結局、社長の思う通りになるのだから最初からそうすればいい
などと、そうせざるを得ない選択肢が浮かんでくると思います。


それを質問の形にして
「急ぎの仕事抱えてもう終わりたい人~?」と尋ねてみたり、
「自分がやらないという前提ならアイデア出してもいい人は?」とか、
「こういう話し合いの場って無駄と思う?」と探りを入れてみると、
一部の心ある人が、皆の思いを代弁してくれるときがあります。
そして、それを突破口に本音が出始め、それを認めることで、
案外、ラフな提案が出て来ることがあります。


前述のご家庭の場合も、
「(自分はやったことないけど)ゲームってそんなに面白いの?」
と肯定的な関わり方をしてあげたり、
(実際にやってみて)「確かにこれじゃやめられないね(笑)」と、
お子さんの行動をある程度認めてあげると、
意外に「いや、そうでもないよ」とか言って、
サクッとお部屋に戻って行ったりしますよ。


なのでアサーションはそれだけでなく、
傾聴・承認・質問をベースとする「コーチング」と組み合わせることで、
現実に効果を発揮すると思っています。


私は昨年、自分の仕事が忙しい時に、
口下手で控え目な男の子にアシスタントをお願いしたことがあります。
同じ場所で一緒に仕事をするのですが、
ある日、彼がPCの電源を入れたあとに、
携帯をいじり始めました。
そしてそれがなかなか終わらないのです。


「え・・・なにやってんの?ちょっと、仕事してよ!」


一瞬、そう言おうかと思いました。


ですが、彼は言われたことはきっちりこなす真面目な人なので、
この人が今こうしているということは、
何か正統な理由があるのかな?と、思いました。


そこで、だとすると何だろう?と思いを巡らせて、ふと、
「ずっと携帯いじっているけど、もしかしてPCの調子が悪いの?」
と聞いてみました。


するとまさにビンゴで、不調ではないのですが、
ある作業をしたところ、砂時計のマークが出たきり進まず、
待っていれば完了するのでは?と思い、
その間、携帯を見ていたらしいのです。


なるほど。


そうすると、
この場合必要なのは「何やっているの?」という叱責ではなく、
そういうときはすぐに私に、
「どうしたらいいでしょう?」と確認するか、または、
「PCが今こういう状況なので、携帯でメール確認してもいいですか?」
と、ひとこと、断りを入れてね、という”指導”になりますよね。
真実がわかると会話の色合いも変わってきます。


適切な表現でお互いがわだかまりなく分かり合えるには、
「相手が正しいと思ってみる」のが大切なのではないでしょうか?


それがつまり、アサーションで言う、
「相手も自分も大切にする」という考え方に、
つながるのだと思います。





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心地のいい関与

h200助ける


先日、ある大学で、
教職員の皆様向けにハラスメント防止の研修を行い、
後半は声掛けや傾聴や、
意思表示についてのお話やロープレをしたのですが、
終了後にこんな質問をいただきました。


「(人に関わるという事が)過干渉ということで、
それもハラスメントと思われる場合もあると感じたのですが。」


少しニュアンスが違っているかもしれませんが、
そんなお尋ねでした。


あぁ、過干渉か。。。うん、そう、過干渉よね。


質問された方のお席が遠かったので、
私は一瞬「多汗症」と聞こえてしまい、
主旨がよく飲み込めないまま、
推測で少々噛み合わない返答をしてしまいましたが、
自分がこう回答したのはよく覚えています。


「人は元々関与されることがうれしいはずなんですよ。
だから、その内容によるんじゃないでしょうか。」


    *    *    *    *    *    *


人数が少なく会場も狭い企業研修などと違って、
100名規模以上の講演形式の研修は、
質問者との距離が遠く、会の進行上回答時間も限られており、
心に浮かんだことをとっさに短く答えるしかなく、
毎回、帰りの車の中で、
「こう言えばよかった」とか「言葉が足りなかった」とか、
その都度必ず反省材料になるんですよね。


今回は、ああは言ったものの、
私自身も過干渉が大嫌いで、
他人の関与を拒絶していた時期があるので、
「言い切ってよかったんだろうか」と少し揺れたのね。


でもすぐに思い直して、
やっぱり良かったと思いました。
というのは、
転んで書類をばら撒いてしまった時に、
拾ってくれる人がいたらうれしいし、
コインパーキングの出庫で万札しかなくて、
清算機で固まっているときに、
後ろの車の人が両替してくれたらすごく助かるし(実話)、
「オレの友達が◯◯の講師を探しているんだけど」
なんて言ってお仕事を紹介してくれたらとっても幸せ♪


人って一人ではどうにもならないときが多々あるので、
助け合ったり、気遣い合ったり、
認め合ったり、大切に思い合ったりすることが、
お互いに社会を乗り切っていくチカラになると思うんです。
だから、やっぱり本来はその人にとって必要な事で、
「うれしいこと」だと思うんですよね。


だけど、その手をうっとおしく思い、
払いのけたくなる気持ちも、私、よーくわかるの。


私ね、うちの母の見送りが大嫌いだったんです。
家族が出かけるのを別の家族が玄関まで見送るのは、
本当はとってもいいことなので、おかしいでしょ?


でも、うちの母の見送りは、
髪の毛とか服装とか身だしなみとか、
自分が気になったところをいちいち言ってくるので、
私はすごく嫌だったんです。


それも、ボタンが取れそうとか後ろにシミがあるとか、
そういう事ならありがたいのですが、
私には理解できない感性で、
常に批判的に人をジャッジしてくるので、
腹が立つのを通り越して、段々面倒になって来て、
やがて出かけるときは、足音を忍ばせて、
気付かれないように玄関を出ていくようになりました。


そんな感じですから、家にいても関わりたくなくて、
新しい服を着ているときに「あら、買ったの?」と、
言われるのも嫌だったし、
流行の歌をCDで流しながら何かをしているときに、
わざわざやってきて「これ、誰だっけ?」と、
言われるのも嫌だったし、一緒にハミングされるのも嫌だった。


その状態だと、
万が一本当に緊急度や重要度が高い悩みがあっても、
私は絶対に相談なんかしないよね。
むしろそれなら、その悩みが継続したほうがまだマシ。
そう思うから相談しないんです。


今は、分かり合えて仲のいい母娘ですが、
自分の経験を通して思うのは、
人と関わっていい思いをしたことがないと、
人との関わりを否定するようになるんじゃないか?ということ。


研修でも触れましたが、
過去にいじめられた経験がある人って、
無意識に、でも極度に他人に無関心になるんですよね。


そこまでいかなくても、嫌な経験が多い人は、
他人への関心は失わなかったとしても、
他人が自分の守るべき精神領域に入ってくることは、
断固拒絶すると思う。


でもね、「人と関わる」ということは、
本当はそういう事じゃないと思うの。
ジャッジして批判してダメ出しして修正を命令するのでなく、
困れば手伝って、苦しければ助けて、
必要なら与えて、大切に思っているよ、という、
サインを送ってあげることだよね。


もし、他人からのそういった誠実な関わりを、
「過干渉」と捉え、ハラスメントと感じるような人は、
助けられて手伝ってもらって、
与えられて大切に思われた経験が、
少ない人なんだと思います。


疲れてうたた寝しているときに、
そっと毛布をかけてくれるのではなく、
「こんなところで寝ちゃダメでしょ」と怒られる。


忙しくて手が回らない時に、
「手伝いましょうか?」と言ってくれるのではなく、
「これはあなたの担当だからちゃんとやってよね」と、
くぎを刺される。


家でも仕事でもそんな関わり方ばかりされていると、
他人は自分を脅かす存在になっちゃって、
できれば構ってほしくないという心情に至ると思う。



だったらやるべきことはそこからだよね。
理想や建前や役割や上下関係などは、
この際、ちょっと横に置いておいて、
まず「人として」心地のいい関与から始めるのがいいと思うの。
といっても、すぐに内面に踏み込むことはせずに、
物レベルでよいと思います。


重いものを持ってあげたり、
落としたものを拾ってあげたり、
傘がなければ傘を貸したり、
それを、普段やらないような立場の人が、
敢えてやることにポイントがあるんじゃないかしら。


決して全人的に日常的に継続的に「甘やかす」のではなく、
限られたところの限られた範囲で、
付かず離れずの、濃さのないサポートというかね。。。
うん、そんな感じ。
("その場限り"を印象付けたらセクハラにもならないんじゃないかなぁ)


    *    *    *    *    *    *


研修の時には時間がなくて言えなかったけど、
私はきっとそういうことを言いたかったんだな。


質問者の方、ここ見てくれるかな。
私の回答は以上です。


w200DSC07656.jpg

親の背中

カッター


帰省してきた次男から、
向こうでカッターマットを探したところ、
近隣の店になかなか置いていなかった話を聞きました。


「うち(実家)でやっていることは、
ウチ(ひとり暮らしのアパート)でもやるんだよ。」
という会話をしていた中のひとつです。


私は20代から30代にかけて版下という仕事をしていたのですが、
これは印刷物を仕上げる一工程で、
カッターや専門の糊を使って進める作業なのです。
仕事をする机には常に三角定規、カッター、マット、
そして糊やセロテープ、ピンセットなどがあるため、
この環境と利便性や効率に慣れてしまうと、
自宅にもそれらがないとすごく不便に感じてしまうんですよね。


そのため若いころから自分の机の上には、
それらの用品類がすぐ手が届くところに置いてありますし、
茶の間や台所など、自分が何か手作業をしそうなところにも、
必ず置いてあります。


実はパートさんを採用して夫と自営でやっていた時期もあるため、
DTPの時代の流れで廃業した後はそれらを自宅に持ち帰り、
自分の周りの色々なところに置いていたというのが真相です。


紙を切るときに私はほとんどハサミは使いません。
カッターマットの上で定規を当ててカッターでカットします。
だってそのほうが圧倒的に早いしきれいだし、
それにきっと以前の仕事柄、
ハサミを使うという気持ちがそもそもないんだと思います。


ところが親のそんな様子を日常的に目にしていると、
そのスタイルって自然に息子にも移っちゃうんですねぇ。。。^^
なので思わずこう返しました。


「だいたい他の人は何かを切るときに、
カッターなんて使わないかもよ?
そういうところで、うちはちょっと変だから(笑)、
わかっていたほうがいいよ?」


「そうなんだよなぁ。
俺、友達の部屋に遊びに行ってもすぐに、
セロテープない?カッターない?とか聞いて、
普通にどこの家にもあまりなかったりするので、
え?と思っちゃったりするんだよね。」


そうなんですよね(苦笑)。。。
今はもう社会人として他県で働く次男ですが、
大人になって初めてそういうところに気づくわけです。


ですが逆に考えてみれば、
親が口を酸っぱしくて「ああしなさい、こうしなさい」
と言ってさっぱり身に付かないことも多いのに、
こういった生活習慣?とかライフスタイルのようなものは、
言わなくてもしっかり受け継がれちゃうのよね。
こういうところが<子供は親の背中を見て育つ>
と言われるところなのかな?って思います。


言葉と言うのは頭で考える論理的な符号のようなものですが、
モデルがある、モデルがいる、モデルを見る、といった、
目の前のリアルなお手本にはかなわないんだね、やっぱり。
それで得られる情報量も圧倒的に多いですしね。


先日は結婚したばかりの長男夫妻が帰省して来て、
先方のご家族と会食をしたのですが、
長男のカメラ、すごい、、、なんか高そう。。。
しかも「じゃ、写真撮りましょうか?」の流れになったら、
なんと三脚まで持参してるよー、いつの間に。


そこで思わず、
「あんた、これ、なんかすごく本格的じゃない?」
と言ったら、「俺、写真撮るの、好きなんだよね。」


うわ!!!
昨年から始めたFacebookが楽しくて、
その日のランチやデザートや、
出張先の風景やら看板やら何やら、
くだらないものまでいちいち写真に撮って、
アップしちゃっている私ですが、
それはやっぱり写真を撮ってみんなに見てもらうのが、
好きだからです。。。


そのときは彼に何も言いませんでしたが、
内心(うわー、長男にはこっちが移ったか~)と思いました。


親子関係でも、あるいは職場の上下関係でもそうですが、
子どもや部下は意外なところでモデルと同じように振る舞うし、
上の立場の人が「できていないっ!」と感じるところは、
実は自分が「できていない」ところなのかもしれませんね。





「怖い人」への接し方

怖い


今週はDiSCの研修でした。
3回シリーズで行う職場リーダー研修の2回目で、
①リーダーシップとマナー
②DiSC
③ティーチングとコーチング(部下指導)
の②です。


ここでも何度か触れていますが、
DiSCはいわゆるタイプ分けのようなもので、
D(主導)、i(感化)、S(安定)、C(慎重)の、
4つの行動傾向の強弱バランスで、
自分を知り相手を知り、違いを認めて、
職場の人間関係やチームワークを豊かにしていくものです。
(※詳しくはこちらをご覧ください)


そのときのメンバーの組み合わせに寄るのですが、
研修中によく話題になるのがDの強い人への接し方です。


Dは主導型で決断が早く行動力があり、
反対意見を克服しても物事をやり遂げる強さを持っていますが、
反面無駄が嫌いでスピードを求め、
相手の感情をあまり考えずに物事を推し進めるところがあります。


だから要するに「怖い」のです。。。
おっかない(これって方言?)感じの方が多いのです。


先週も終了後に、こちらに聞こえない向こうのほうで、
それが話題になっているようでした。
Dの話は受講者の中にDの方がいるときには出ませんが、
たまたまそのときのメンバーに、
Dの方がいないときには出るのです。


怖い=Dというわけではありませんが、
怖い人への接し方にはコツがあります。
それは自分も同じ「怖い人」のモードになることなんです。


皆さん、ミラーリングやペーシングって知っていますか?
ミラーリングとは相手の動作に自分の動作を合わせる事、
ペーシングは相手の話し方に自分の話し方を合わせる事で、
どちらも相手と信頼関係を築き意思の疎通をスムーズにする、
コミュニケーションの手法のひとつです。
(解説はこの辺にあります)


人は自分と同じコミュニケーションスタイル持つ相手とは、
ストレスなく会話ができるので意思の疎通を図りやすいのです。


「怖い人」は相手の感情をあまり気にしません。
そんな事よりやるべきことはやって欲しいから、
言いたいことはストレートに言いますし、
無駄が嫌いなので、丁寧な説明など一切せずに、
結論だけ短くズバッと言って来ます。
それが相手に恐怖感や不安な思いを抱かせているという事に、
思いがあまり至りませんし、
至ったとしても「怖い人」には関係のないことです。


なぜなら「怖い人」には、
やるかやらないか?できるかできないのか?
その白黒だけが重要なのであって、
結論以外の感情的な事柄は、
「怖い人」にとっては無駄であり余計な事であり、
話しを必要以上に長くする不要なものなのです。
ただそれだけです。相手に悪意はありません。
結果(結論)が得られればそれでいいのです。


例外もありますがたいていの場合、
「怖い人」は強い態度で相手に威圧的に接しようとか、
プレッシャーをかけてビビらせてやれ、とかは、
基本的に考えていないし自覚もないと思いますよ。
そこに気が回るくらいなら、
最初から「怖い人」にはなってないはずです。


だから「怖い人」を怖いと思う人は、
その怖い部分を自分に対する攻撃的な感情とは捉えずに、
完全にスルーして話を進める必要があります。
そこにひとつひとつ不安を感じて、
言いよどんだり言い訳先行になるから、
逆に相手が本気で怒るのです。
「怖い人」には話の中身だけを見て、
同じ強さで結論から先に短く述べるスタイルで接すると、
段々意思の疎通が取れてきます。


ですが、これがなかなかやりにくいんですよね。
こんな愛想のない物言いをしたら、
相手が腹を立てるのではないか?とまた気になってしまいます。
でも、ぜひ一度試してみてください。
こちらが思うほど相手はそれを気にしていないんです。


それと「怖い人」に進言したりダメ出しが必要なときにも、
すぐにその場で短くストレートに伝えてください。
「怖い人」に間違いを指摘するのは気乗りしないものですが、
発見したらすかさず「ここ違いますよ」と言った方がよいです。
するとあっけないほど「怖い人」は、
あっさり「あ、そう?」と言うでしょう。


私これ、山のように成功経験があるんですよね。
怖い人は事実が大事なので、「間違っている」という事実には、
他のどんなタイプの人よりも素直に耳を貸す場合が多いです。
そして意外にも、怒ったり言い訳したり繕ったりせずに、
結構よく対応してくれます。


多くの人は、他人から鋭く間違いを指摘されると、
恥ずかしかったり申し訳なく思ったり傷ついたりで、
「はい」のたった一言でその場を終えることができず、
言い訳や過ぎた謝罪や反論などの余計なトークを加えてしまいますが、
「怖い人」はその感覚があまりないので、話しが早いです。


またお断りも同じように、何も考えずにすかさずNOと言った方が、
「怖い人」の思考スタイルに合うようで、
私もあるイベントのお手伝いをしたときに、
人の都合も考えずにタイミングの悪い用事を言いつけてきた「怖い人」に、
顔色も変えずに「できません」と瞬時に即答したところ、
(本当は立場が上の方なのですごく勇気が要ったのですが^^)
その方は理由も聞かずに「あ、できないのね、ほんじゃねー…」と、
怒りもせずにできる人を探すためにすぐに私から離れていきました。
だいたいが、そんな感じじゃないかと思います。


先週研修中にそのようなエピソードを語ったところ、
Dの参加者の方から、「俺なら、それでもやれ!」って言うかも、
という意見が上がりました。なるほど。
そういうときはね、相手に畳み掛けるように、
「それじゃ期限を延ばせませんか?」とか、
「○○は省いてもいいですか?」とか、
ある程度の強い口調で交渉するといいらしいですよ。
つまり感情を抜いて、相手の同じペースと口調で、
事実(情報)の突合せをして結論を出していくんですね。


それでもゴチャゴチャ言ってくるときは、
私なら「私の事情は考えてもらえないんですか?」などと、
すかさずスピーディに言い返しますが、(これも経験則^^)
結果は保証しませんので、自己責任で試してみてね(笑)


人は鏡とよく言いますが、好意や反感は移るんですよね。
「怖い人」に対して、
怖い、苦手、キライ、嫌な奴とこちらが思っていたら、
その時点で、両者はうまく行くわけがないんです。


たとえ相手が怖くても威圧的な人でも、
そこを「悪いところ」と思わずに、
感情抜きで事実だけに焦点を当てて接するのが、
「怖い人」への思いやりであり、本当の「相手目線」であり、
効果的な接し方なのではないかと思います。








それ言う前に聞いてよね

00304341.jpg

私がここでよく母の話を出すのは、
母とのやり取りで感じた気持ちやプロセスが、
とても参考になるからです。

 

良くも悪くも思考回路を異にする人同士で話をすると、
真意が届かなかったり善意も曲がって伝わったり、
そのたびに「こういう言い方ならよかったな」という思いが、
やがて自分のコーチングや研修にすごく生きてくるんです。

 

    *    *    *    *    *    *

 

今日は榊の話です。

 

昨日ホームセンターで買い物をしていたら、
ちょうど母から電話がかかってきて榊を頼まれたんですよ。

 

うちの母は断固日本製の榊がお好み。
日持ちがかなり違うらしいんです。

 

私が普段買い物するスーパーには韓国製しかないときがあるので、
「ここに日本製があるなら買って行こう」と思い売り場に行くと、
日本製ではあるのですが枯れた葉や黄色い葉っぱも目立つし、
それほどいい榊じゃありません。

 

迷いましたが後回しにすると忘れてしまいそうなので、
そのときはそのまま購入し、
いつも通り台所に水差しして置きました。
神棚は母が担当なので毎回そうしておくんです。

 

すると翌日の今日、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!
私の顔を見るなり「久美ちゃん、榊を買う時にはねっ!」

 

はいはいw…

 

「榊はね、こういう黄色い葉っぱとか全体の生きの良さを見て買うものよ!」

 

やっぱりね。「わかってるわよ、そんなこと!」とは言わずに(笑)、
「日本製はこれしかなかったの。
電話で『あれば日本製』と聞いていたから、
こっちにしたけど韓国製のほうがよかった?」
(実際、帰りに寄ったスーパーには日本製はやはりありませんでした)

 

「あぁ、いや、日本製でいいよ。」

 

「今は時期的にあんまりいいの置いてないのかもよ?」
「だよね。そうかもね。ありがとう。」
でサクッと終了しました。

 

が。

 

こちらとしては迷った経緯もあり、
やはりその前に「これしかなかったのかな?」と、
まずひとこと、状況確認をして欲しいものだな、と思いました。

 

ていうかさ、
昨日それ帰宅時に申し送りしたじゃん^^、
きちんと言っているのに全然聞いてないし(笑)、
そもそも事情も尋ねずに頭ごなしに説教モードで言ってくるのは、
私が信用されていない証拠だなぁと感じたりします。

 

だって私が相手を信頼しているときには、
「この人が好き好んでこんな榊を買ってくるわけない」とまず思って、
真っ先に聞きますもん。
「これってこれしかなかったんだよね?」とか。

 

それで「実はね」とこちらも経緯も説明できて、
「なるほど」と相手に言ってもらえたら、
なんのわだかまりも残らないと思うんです。

 

だから、ちょっとだけ立ち止まって、
相手に事情を尋ねてみるってすごく大事だと思うんですよね。

 

さらにさらに、
(うちの母は「違う、それはない」って言いますけど(笑)、)
比較的言葉に敏感な人はそういう会話の端々に、
相手の思いを読みとったりするんです。
そしてそれは高確率で正解なわけ(笑)。

 

だから言うほうは配慮して隠しているつもりでも、
言われるほうにとってみれば、
相手の気持ちが手に取るようにわかることが多くて、
よく「人は鏡」と言いますが、そういうことでもあると思うんですよね。

 

仕事でも家庭でも、
自分のことを信用していない人間に、
通常は心を開こうとは思わないし、
その人のために頑張ろうとも、言う事を聞こうとも思わない。
そんなところから人間関係にほころびが入ってくるのでは?
と思ったりします。

 

承認ベースの会話に変えましょ

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GWを利用してここ数日はずっと家の片付けです。
意を決した断捨離精神でものすごい数のゴミが日々出ています。

 

それにしてもお年寄りというのは、
こらえ性がないものですねぇ。
庭の片隅に山積みになっているごみの袋が、
気になって嫌で仕方ないんですよ。
これは母もそうですが亡き祖母も同じでした。

 

回収日の前の晩になると「明日はゴミだ」「ゴミ出しなさい」
当日の朝には「今日はゴミだ」「もうゴミ出したか?」
人生の中で、一体ゴミがどれほど大事なんだろう?と思うぐらいに、
私は何十年もいつも誰かに「ゴミ、ゴミ」と言われている気がします^^

 

昨日も収集車が来る時間になると、
ゴミを気にした母が、「ゴミ出した?もう来るよ?」
とまぁ、うるさいのなんのって!

 

でもね、ここだけの話ですが、
確かにそのときは、他の片付けに夢中になって、
ゴミ出しの事をうっかり忘れていたんです(笑)

 

ところでコーチングでは「相手を承認しましょう」とよく言われます。

 

承認とは相手の存在や価値を認めることですが、
具体的には「お話を十分聞く」とか「ほめる」とか、
そういった事が浮かぶと思います。
けれどそれだけじゃないんですよね。
ちょっとした会話を承認ベースのトークに切り替えるだけで、
お互いの人間関係がとても充実してくるんです。

 

今回のようなとき、コーチングを学ぶ前の私は、
「わかってるよ、うるさいな~、今出すから少し黙っていて!」
と母に言ったと思います。

 

でも今は違うもんね~♪♪

ムッとして思わずそう言いそうになるのを、
おっとっとストップ!ストップ!
「あ、そうだった!
お母さんに行ってもらわなければすっかり忘れるところだった!
言ってもらってよかった!助かった!」

 

うちの母、ちょっとニンマリ~♪ちょっと得意げ~♪
いいんです、それで。
会話で大事なのは、「私の心」ではなく「あなたの心」なので。

 

で、早速大量のゴミを車に積んで集積所に持っていったら、
なんとゴミ収集車が来ていてギリギリセーフだったんですよね!

 

なので戻ったらすかさず、
「やった!お母さんのお陰でギリギリ間に合った!
いや~ありがとう!!お母さんに言われなきゃアウトだったわ。」
ま、こんな感じでしょうか?

 

少々戦略っぽいところもあるので、
抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、
会話の方向性を変えることで、
人間関係が劇的に改善することがあるんです。
家族もそうだし職場でもそうだし、
お客様とのお付き合いも同じだと思います。

 

誰かとうまくいかないのは、
「あなたのここが私には辛い、その気持ちをわかって欲しい」
という強い思いが会話の土台になっているからで、
一番手放したくないその思いを手放してみると、
状況が好転したりするんですよね。
一番言いたくない人にそんな風に言うのは大きな抵抗がありますが、
それを捨ててみるのが「変わる」っていうことだと思うんです。

 

そして最初は口先だけでも、
そんな会話を心がけるうちに相手も歩み寄ってくれるようになって、
そこから本当の相互理解がかなってくるのですから不思議ですよね。
その先に、自然にそう言えるようになる自分の変化があったりします。
私がよく「最初から心は伴わなくてもいい」と書いたりするのは、
自分自身がそういった実体験を多く持っているからなんです。

 

経験則のお話で恐縮ですが、
騙されたと思って一度トライしてみることを、
ぜひお勧めしますよ!

明るく爆笑した母

akaruku_bakusyo_haha.jpgのサムネール画像

母ネタ三連発です。
(そういえば母の日も近いですね。)

 

私は白髪染めを使っています。
髪質なのか若いころから白髪があって増え始め染めるのも早かったのですが、
母も同じだったようです。
(長男も私達に似て20代なのに白髪があります。)

 

同じ方はおわかりだと思いますけど髪の分け目の白髪って、
10日も経つとすぐに目立ってくるんですよね。
白髪というよりも、髪が薄くなっているように見えてしまうんです。
でも白髪染めは髪にすごくよくないって聞いているし、
そうそうしょっちゅう染めるのもどんなもんかな~って。

 

なので最近は母と二人で無添加で体にやさしいらしい、
利尻昆布ヘアカラートリートメントを通販で共同購入して、
ただいま二人で模索中なのです。
(といっても、いったい何が「無添加」なのかよくわかりませんが^^)

 

うちの母のお勧めは白髪隠しのカラースプレーです。
白髪の話になると必ず「使ったら?」と言ってきます。

 

だがしかし、私の白髪は母ほどではありませんし、
そそっかしいので周りに付けてしまったり、
講師のセオリーに素直に従って(笑)「明る色の服」をよく着るので、
外出前に服などについてしまったら…と思うとあまり気乗りしません。
なので毎回、「今はまだいいかな」と使わない意思表示をしているのですが、
それにしてもうちの母、すごくしつこいんです。負けないんです。

 

髪の話題が出るとふた言目には、
「スプレーいいから、使ってみたら?」と何度も言うので、
少々うんざりしていたところ、なんと今日は「見て、見て、ちょっと見ていて♪」と、
自室からいそいそと現物を持ち出して、手鏡で私の前で実演。

 

いや、「いい」って言っているのに、ほんっとしつこいな、と思って、
思わずひとこと。

 

「そんなに私に使わせたいわけ(笑)?」

 

「いや、そういうわけではないけどさ。。。
ほら、見てみて?こうやってこうやるだけで…」

 

「わかるけど、私、今は困ってないよ~」と言いつつ微妙にスルー、無視。
そのまま洗面所で歯を磨いていると台所から母の大爆笑?どしたの?

 

「いやホントにさ、あんたが「使わない」って言っているのに、
なんで私こうしつこく勧めるんだろうと思って。
自分で考えたらあんまりおかしくて、いやー涙出てきた。
あんたがこれを買ったって、自分は一銭の得にもならないのに、
一体私、何やってんだろうと思ったら可笑しくて可笑しくて!
あー出かけるのに化粧崩れる~あははははは!」

 

つられて私も大爆笑しました。
で・す・よ・ね~!!

 

でもいいですね~自覚したんですから(笑)あはは。
若い頃なら、「使わないって言ってるでしょ!」「心配して言っているのに!」
と正面衝突したかもしれませんが、今はそんなことは全然ありません。

 

もしかしたら、「私に使ってほしいのね?」とフィードバックするような言い方が、
今日はうまくヒットしたのかな~?などと思ったりしつつ、
朝から笑顔で出かけて行った母を、温かい気持ちで見送りました。

 

 

 

 

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